Top Page › 読書の感想 › キャンディス・キャンプ/クリスティン・ジェイムズ › ●『盗まれたエピローグ』キャンディス・キャンプ

2009 · 10 · 12 (Mon) 14:49

●『盗まれたエピローグ』キャンディス・キャンプ

●『盗まれたエピローグ』キャンディス・キャンプ(MIRA文庫)
 マリアンヌは、泥棒一家に命を助けられてから、未亡人と称して舞踏会などに潜入し、その家の間取りや金目のものの場所を仲間たちに知らせていた。だか、ある舞踏会で金庫を探りあてた時、声をかけられる。彼女の正体を見抜いたのは、ランベス侯爵ジャスティンだった。("Promise Me Tomorrow" by Candace Camp,2000)
・〈運命のモントフォード家〉シリーズ第2作

〈運命のモントフォード家〉シリーズの第2作。
 かわいそうな長女のお話(´;ω;`)。前作の妹の話『黒い瞳のエトランゼ』は、関わった周囲の人はともかく、本人はのびのび育ちだったので、それから考えると今回のヒロインは過酷。さらわれて孤児院に入れられ、小間使いとして働き、そこんちのバカ息子に手込めにされ捨てられ、生きていくために泥棒稼業に手を染め──最初のうち、読んでてちょっとつらかった。
 でもヒーローが、最初のうちは素直じゃなかったけど、自覚していくうちに頼もしくなってきました。まあ、好きな女が何度も命を狙われていたんじゃ、自覚せざるを得ないだろうけどさ。
 それよりも気になったのは、犯人と黒幕ですよ。いや、黒幕の正体は明らかにバレてるんだけど、なんかこう、やる気(´д`;)があるんだかないんだか。プロを雇うべきだろ、と思うんだけど、素人の犯人にこだわる。こだわる理由も一応説明してあるし、理屈も通ってるんだけど、失敗ばっかしてたら何の意味もないと思うんだけどなあ。犯人を通じてプロを雇うとか、そういう手段もあったんじゃない? その発想が黒幕にも犯人にもない、というアホさが気になりました。
 あと一作は長男の話。今度こそ黒幕にギャフンと言わせたい。あんなアホをいつまでものさばらせないで~!
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント

Re: ●「盗まれたエピローグ」キャンディス・キャンプ

はじめまして。
福岡の20の大学生です。

同じくブックレビューのブログをしているものです。
よかったら遊びに来てください。
http://yomumonosubete.blog91.fc2.com/
始めたばかりです!
2009-10-13-01:30

本屋に5時間 http://yomumonosubete.blog91.fc2.com/URL [ 返信 ]

Re: ●「盗まれたエピローグ」キャンディス・キャンプ

はじめまして。おお……お若いですね。
わたくしはおばちゃんですが、よろしくお願いしますー。
2009-10-13-07:28

三原白 URL [ 返信 ]