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2009 · 10 · 28 (Wed) 09:42

●『あやまちは愛』トレイシー・アン・ウォレン

●『あやまちは愛』トレイシー・アン・ウォレン(二見文庫)
 千人もの参列者に見つめられながら、バイオレットは震えていた。隣にはラエバーン公爵エイドリアン。今日は彼と彼女の結婚式だ。だが、本当ならばここにいるのは双子の姉ジーネットだった。結婚がいやになった姉は、バイオレットに自分のふりをするようにと迫り、エイドリアンに片思いをしている彼女はそれを受け入れてしまったのだ。("The Husband Trap" by Tracy Anne Warren,2006)
・〈トラップ〉三部作第1作

 私は基本的に、嘘をつくヒロインというのはあまり好きではありません。というか、その“嘘をついている”というストレスが嫌い。そんなものを抱えて毎日を過ごすなんて考えただけでしんどいし、お話の中のことであっても、感情移入をしてしまうとそのストレスを本当のように感じてしまうのです。
 でも、ロマンスには嘘や秘密はつきものなので、多かれ少なかれそういう葛藤は不可欠です。ただ、ヒロインにその嘘や秘密を持たざるを得ない理由があれば、ストレスも我慢できる。ないとだんだんイライラしてくる(-"-;)。「言う勇気がない」とかそういう逃げに走った理由だとブチ切れそうになります。
 この作品の場合は、「ヒーローの妻になれるのならニセモノでもかまわない」という内気なヒロインの一世一代の思い切りにしっかり納得しましたが、それ故重いストレスにたびたび本を置いてひと息入れたことも多々あり。ヒロインの自信のない自分への気持ちも、嘘をつかれたヒーローの気持ちもわかるし、かなりもどかしかったです。
 だからこそ、ラストが生きてくるんだけどね。スッとしたですよ。自己チューでガキなDQN姉に一泡吹かせてやれて。
 これは〈トラップ三部作〉というシリーズの第1作ですが、第2作がそのDQN姉の話だって言うじゃないですか。もうっ絶対に読みたくない! と思ったんだけど、あそこで終わるなんてえぇ! もちろん、ヒーローとヒロインのことはちゃんと終わってるけど、あれじゃ続き(というか姉のその後)が気になって仕方ないじゃんか!
 なかなかの巧者だと思いました。新人さんだったらしいけど。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







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はじめまして

はじめまして。りらっくままと申します。m(__)m
ゆんさんのところのブログリンクの欄でお見かけしておりました。

今日、自分のブログで「あやまちは愛」の感想をアップした後、Googleで検索してみたら、白さんのブログが一番最初に出てきて驚きました。(^^;ゞ
去年既に感想を書かれていたんですね。

私もこの作品は結構好きだったので、ブログを立ち上げて間もないにもかかわらず、つい感想を書いてしまいました。
突然のコメントで驚かれたかもしれませんが、どうぞお許しを。(^^;ゞ

では、失礼しました。m(__)m
2010-01-10-17:58

りらっくまま http://relackmama.blog.so-net.ne.jp/URL [ 返信 ]

ありがとうございます~

 りらっくままさん、はじめまして。コメントありがとうございますー。
 検索の一番最初に出てくるとは! その基準は何なんでしょうか……(^^;)。
 さっそくブログにもお邪魔いたしました。あとでそちらの記事にコメントいたしますね。
 これから仲良くしてくださるとうれしいです。また遊びにいらしてください!
2010-01-10-19:29

三原白 URL [ 返信 * 編集 ]