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2009 · 11 · 19 (Thu) 13:27

▼『遅れてきた恋人』シャロン・サラ

▼『遅れてきた恋人』シャロン・サラ(ハーレクイン)
 暴漢に家に押し入られたジェシーは、怪我をしながらも自力で退けた。それを知らされたキングが病院へやってくる。彼は両親を亡くした彼女を引き取った父の友人の息子だが、四年前に家を出てから会っていなかった。自分の恋心が彼へ届かないことに気づいたジェシー自ら彼から離れたのだ。("King's Ransom" by Sharon Sala,1992)

 鈍感なヒーローのお話。普通、いくら鈍感でも基本的に悪気はないので、過去のことは謝って終わり、みたいなのが多いけど、この作品ではけっこうきついしっぺ返しがありました。ていうか、シャロン・サラのヒーローはとても真面目なので、一連の悪いことは全部自分が鈍感だったせい、と打ちのめされてしまうのです。
 まあ、ヒロインがかなり怖い思いをしたのは確かだし、彼女をそんな目に合わせた犯人を彼が追いつめたとも言えなくもない。いや、もちろん逆恨みですよ。逆恨みなんだけど、もうちょっと空気読める男だったら、違う結末にはなっていただろう、とは思う。けど、他の人の作品だとそれは適当にスルーだよな、と思った。シャロン・サラは許さない。優しい人が怒ると怖いって感じ?
 ただヒーロー自体、鈍感以外は誠実ないい人なので、爽快感などには欠ける。それが惜しい。鬼畜傲慢な奴がこれくらい打ちのめされると楽しいんだけど(´∀`;)。
 ラストのヒーローのセリフを読むとわかるけど、邦題がとても秀逸。原題はエド・マクベインの87分署シリーズ『キングの身代金』と同じですね。ていうか、読んでいる時も思ったけど、ネタ同じ……オマージュかしら?
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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