2009 · 12 · 09 (Wed) 07:19 ✎
●『祈り届くとき』パトリシア・ポッター(ハーレクイン)
シェリーズの幼なじみで初恋の人であるライアンが帰ってきた。南部で生まれたのに北軍で戦った彼は、もう戻ってこないと思っていたのに。戦争の傷跡が深く残る故郷の町も、親友であったシェリーズの兄も彼には冷たい。だが、彼女は心から「あなたが帰ってきてうれしい」と告げる。("The Homecoming" by Patricia Potter,1995)
・アンソロジー『クリスマス・ストーリー'96 四つの愛の物語』
シェリーズの幼なじみで初恋の人であるライアンが帰ってきた。南部で生まれたのに北軍で戦った彼は、もう戻ってこないと思っていたのに。戦争の傷跡が深く残る故郷の町も、親友であったシェリーズの兄も彼には冷たい。だが、彼女は心から「あなたが帰ってきてうれしい」と告げる。("The Homecoming" by Patricia Potter,1995)
・アンソロジー『クリスマス・ストーリー'96 四つの愛の物語』
『クリスマス・ストーリー'96 四つの愛の物語』最後の一編はヒストリカル。南北戦争直後のお話。
他の三編と比べると、戦争が背景にあるので少し重い雰囲気。何でこれを最後にしたんかな、と最初は思ったけど、その分感動作になっていました。わかりきった展開ではあるんだけど、戦争という何もいいことがない(あっても犠牲が大きすぎる)状況から立ち直っていく市井の人々の想いは、どんな世にも共通するものです。(そういえば、昔少女マンガでこれと同じテーマの作品を読んだことあったなあ……。「その時、青い軍服を脱げばいい」って最後のシーンが印象的だったような……誰のだったっけ……木原敏江だったかな……)
ロマンスというより、家族の絆や人の素朴な温かさを描いたお話でした。ていうか、四編全部そうだったね。
日本でこういうしみじみした人情話に結びつく行事って何だろう……? クリスマスじゃないよね。となるとお正月っていうか、大みそかかなあ。帰省の時ですね。けど、お盆は違う。こういう話は、やっぱり冬が似合う気がします。
(★★★☆)
他の三編と比べると、戦争が背景にあるので少し重い雰囲気。何でこれを最後にしたんかな、と最初は思ったけど、その分感動作になっていました。わかりきった展開ではあるんだけど、戦争という何もいいことがない(あっても犠牲が大きすぎる)状況から立ち直っていく市井の人々の想いは、どんな世にも共通するものです。(そういえば、昔少女マンガでこれと同じテーマの作品を読んだことあったなあ……。「その時、青い軍服を脱げばいい」って最後のシーンが印象的だったような……誰のだったっけ……木原敏江だったかな……)
ロマンスというより、家族の絆や人の素朴な温かさを描いたお話でした。ていうか、四編全部そうだったね。
日本でこういうしみじみした人情話に結びつく行事って何だろう……? クリスマスじゃないよね。となるとお正月っていうか、大みそかかなあ。帰省の時ですね。けど、お盆は違う。こういう話は、やっぱり冬が似合う気がします。
(★★★☆)
最終更新日 : -0001-11-30