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2008 · 12 · 21 (Sun) 11:42

◆『嵐の丘での誓い』アイリス・ジョハンセン

◆『嵐の丘での誓い』アイリス・ジョハンセン(二見文庫)
 駆け出しの女優であるブレンナは大物プロデューサー、ドノヴァンのオーディションを受けるが、彼の傲慢な態度に腹を立て、啖呵を切ってその場を去る。

 読んでる時も思ったし、読み終わっても思った。
「これ、ほんとにジョハンセン!?」
 ハーレクイン・ロマンスを読んでるのかと思ったよ……。
 古いコンテンポラリーものですから、それ系のブランドロマンスだったんだろうなあ、と思います。ヒーロー視点がないし、あっという間に読み終わったし。が、それをなぜ今、二見で?
 いや、決してつまらないわけじゃないんです。こういう話は、お約束満載ですけど萌えるもので。でもなあ……ジョハンセンの書くヒーロー視点って好きなんですよ、私。それがないのが惜しい。タイプとしてはツンデレじゃないかと思うんですが。しかも、子供じみたそれではなく、ちゃんと自覚した上の大人のツンデレ(?)。後年になると、ツンデレな上に鬼畜風味まで漂わせながらも、ヒロインに対して時々見せる優しさがひどく切ない、というかなり私の理想に近いヒーローになるのになあ。
 今回はちょっと残念でした。右往左往するヒーローの内心を垣間見てほくそ笑みたかったです。

 それからこれは──これから読む人からするとどうかと思うことなので、書くかどうするか迷ったのですが、備忘録なので、一応載せることに。
 ヒーローと、その友人のスピンオフのヒーローの関係が、年代的にもどう見てもジョージ・ルーカスとスティーヴン・スピルバーグなのです。そう考えると、私としてはヒーローとしてどうよ、とちょっと思ったり。
 ジョージ・ルーカスの今の印象はメタボでネルシャツですよ。まあ、この頃はやせてて、スピルバーグよりもいい面構えをしているとは思いますけど、今の印象の方が強いんですよ! 強すぎるんですよ!!
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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