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2009 · 12 · 29 (Tue) 07:42

◆『裸足のプリンセス』マリオン・レノックス

◆『裸足のプリンセス』マリオン・レノックス(ハーレクイン)
 オーストラリアの国立公園で樹医をしているタミーは、突然現れた男性から会ったことのない甥の存在と妹の死を知らされる。その男性マルクはヨーロッパの小国ブロイテンブルグの摂政を務める王族で、本当の君主は生まれてまだ十ヶ月の甥だと言う。だが、彼の後見人はタミーなので、マルクはその親権を放棄するよう説得しにやって来たのだ。("Her Royal Baby" by Marion Lennox,2003)

 偶然なんですが、ヒロインの家族がどうしょもない俗物あるいは自己中な奴ら、という話が続いているなあ……。
 このお話の場合、ヒーローの家族もそうです──って王族じゃん!ヽ(`Д´)ノ そりゃ国も傾くよって突っ込みたくなるくらいアホバカな身内ばかりで、まともなのはヒーローとそのお母さん(故人)だけ、という具合。ロイヤル・ファミリーは彼とヒロインの甥ヘンリーのたった二人。フィクションとはいえ、都合よく亡くなってくれるものだ……。現実は、図々しい方が生き残る可能性が高いものなんだけどね(´д`;)。
 以前、こういう王室ものを読んだ時、その中途半端な警護とかもっともらしく見せようとして失敗している格式とかにイライラしたんですが、いっそこの作品のヒーローのように普通にしてた方が潔いです。国がちゃんと機能してないから、赤ちゃんと二人だけで飛行機に乗れたりもする(ファーストクラスだけど、チャーター機じゃない)。まあ、核家族みたいなロイヤル・ファミリーなら、ヒロインも入りやすいよね。
 なので問題は、アホバカな身内に好き勝手やられて傷つき、頑なに他人との、特に王室との関わりを拒否しているヒーローの気持ちを、ヒロインがどうやって溶かすかということ。樹木治療家だけあって自然児のヒロインはしょーもないプライドもなく、素直にそして毅然と彼に愛を教えて、去っていきます。雰囲気に流されないし、身体にも依存しない!
 お話をセックスで回す作品が続くとげんなりするので、たまにはこういう清々しいのが読みたい。マリオン・レノックスって初めて読んだけど、この人のってこういうのが多いのかしら。口直し作家のリストに入れておこうかしら(´∀`;)。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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