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2009 · 12 · 30 (Wed) 09:06

●『魅せられた瞳』キャンディス・キャンプ

●『魅せられた瞳』キャンディス・キャンプ(MIRA文庫)
 公爵令嬢オリヴィアは、霊媒師の詐欺行為を暴く調査をしていた。その日も偽名で降霊会に参加していたが、トリックを暴く前に、見知らぬ男性に腕をつかまれる。こともあろうに彼は、オリヴィアを詐欺師扱いしたのだ。そして彼女の素性を知ると「“いかれたモアランド一族”の人間か!」と言い放つ。("Mesmerized" by Candace Camp,2003)
・〈モアランド公爵家の秘密〉シリーズ第1作

〈モアランド公爵家の秘密〉シリーズ第一作。
 早とちりしたヒーローはセント・レジャー伯爵スティーヴン。アメリカ帰りで、母親が亡き兄の霊を降ろす霊媒師にだまされていると確信している人。ヒロインにその調査を依頼し、自分の領地ブラックホープへ招きます。ヒロインの家族はみんな変わり者(たくさんいる)で、それ故に“いかれたモアランド一族”と呼ばれています。
 霊媒師自体はインチキ臭ふんぷんなのですが、それとは別にヒーローヒロインともに同じ夢や幽霊を見たりする。一族の中でも特に変わっていたヒロインの祖母は予知能力があるとか何とか言われていたのですが、内気なヒロインは彼女に一番似ているらしい。
 お話は結局パラノーマルなんですが、どちらかといえばゴシック小説風。迷ったあげく、一応ヒストリカルに入れておきました。
 怪奇風味のテンプレ演出が多く、楽しく読めたけど、ちと散漫な印象が残りました。ヒーローとヒロインが割とよかったので、二人のやりとりももうちょっと欲しかったなあ。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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