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●『あなたを夢みて』リサ・クレイパス

●『あなたを夢みて』リサ・クレイパス(ライムブックス)
 次作の取材のためロンドンを訪れた小説家のサラは、貧民街で何者かに襲われている男を助ける。彼の名はデレク・クレーヴン。捨て子として生まれ、裏稼業のすべてをやり尽くし、高級賭博クラブのオーナーにまで昇りつめた男。デレクは命を救ってくれたサラにクラブでの取材を許すが、彼自身は彼女を避けるようにふるまう。("Dreaming Of You" by Lisa Kleypas,1994)



 なぜ急にリサ・クレイパスを再読しようと思ったかというと、去年の終わりくらいに某サイトさんのブログで、

「私の最愛の君はリサ・クレイパス『あなたを夢みて』のデレク」

 とコメントしたからなのです。
 書いてから、「ほんとかっ!?」と自分にツッコミました(^^;)。セスやコワルスキやザディストはどうした!? いや、最愛の君はデレクかもしれないが、私が一番好きな作品はリサ・ヴァルデスの『パッション』なんだから、そのヒーロー、マークだって入っていて当然じゃないか──と思って……じゃあ、『パッション』も含めて読み返さなくては、となったわけです。でも、『あなたを夢みて』を読み返すんなら、当時まだ日本で翻訳されてなかった『あなたのすべてを抱きしめて』だって読まなきゃ! (それを読んだら〈ボウ・ストリート〉シリーズも、〈壁の花〉シリーズも読みたい──と思ったのは、また別の話)
 で、『あなたを夢みて』までたどりついた。
 デレク──苦悩してる。ものすごく苦しんでる……。
 この作品を読んだ時、初めて「私は『「自分は彼女にふさわしくない」と苦悩するヒーロー』が好きなんだ」と自覚したんだけど、基本的に悩み苦しむヒーローは大好きです。苦悩度が高ければ高いほどいいです(Sかしら(^^;))。デレク、苦悩度ではトップクラス。だいたい悩まない奴が多すぎるからね、ロマンス小説のヒーローって。希少動物みたいなものです。
 しかもデレクは、ただ悩んでいるだけでなく、常に恐怖を感じているのです。前半は、ヒロインへの愛を自覚することを。そして後半は、ヒロインとその愛を失うことを。本当に欲しくて欲しくてたまらなくて、それでも自分にはふさわしくないと一度は手放した末に手に入れたヒロインとの分不相応な幸福──それを、これほど怖がってるヒーローはいないと思うよ。
 ヒロインはただそれを受け入れれば、身を任せればいいとわかっているけれども、それを知らないデレクはずっと混乱気味です。恐怖のための“保険”に必死にすがる。
 だから、ラストの告白シーンが生きてくるんだよね。

「おまえには、わたしの最後のひとかけらをやるまいと思っていた。やってしまったらもうとり返すことができないからだ。だが、おまえはいなくなってしまった……そして気づいたんだ。それはすでにおまえのものだったと」

 このセリフを始めとして、このシーンは名セリフがてんこ盛りで、何度も何度も読み返したものです。しかもデレク、泣くしね! 自分が男の涙に弱いというのは最近自覚したことだけど、彼の号泣シーンは最高です!(やっぱドSかな?(´∀`;))
 読み直してわかったけど、お話の構成に無駄がなく、本当に読みやすい。デレクの友人で『あなたのすべてを抱きしめて』のヒロイン、リリーとその夫アレックスの活躍(暗躍?)を楽しむためにも、順番どおりに読むべきだと思いました。けっこう物語にも食い込んでくるんだよね。わかって読んだ今回の方が、ずっと面白かった。特に前半。
 で、最愛の君についてはどうなったかというと──結論は『パッション』を読んでからにしよう、と。
 ああー、苦悩しているヒーローのお話が、もっともっと読みたいなー!ヽ(´ー`)ノ 
(★★★★★)
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tag : ヒストリカル ライムブックス ★★★★★

なんか申し訳ないです。

白様
今年もよろしくお願い致します~!
さてさて、ここにあります某サイト・・・ふふふ、なんか申し訳ないです。
再読までして頂くきっかけを作ってしまったみたいで。
私はまだお勧めのもの読めていないのですが・・・
そうですかー白様の最愛の君はデレクで、
一番好きな作品は違うのですね・・・そっか、ではそのお勧めを
再読なさった頃、またこちらにお邪魔して、お勧めNO、1を確認しようと思います!
・・・それにしても、白様たくさん読まれてますね。
本はすべてご自分でお持ちなんですか?
本って結構すぐたまりません?!
私、それが嫌で図書館で借りたりするんですが・・・
白様はどうなさっていらっしゃいます?
今度是非教えて下さいね~。
(あっ、お返事はうちじゃなくて結構ですよ。
こちらにお邪魔しますので~。
前回はお気づかいありがとうございます・・・!)

本は永遠の悩みの種です

>JUN様
 おお、コメントありがとうございます! わー、なんかうれしいー。
 再読は、ブログに載せるためにずっとしようと思っていたのです。ただ、どうしても新しい本に手を出してしまうので、きっかけを作っていただいた私の方がお礼を言わなくては、と思ってるくらいですよー。
 この作品を含めて名前を5人あげてますが、それが私のヒーローベスト5なんです。作品だけ好き、というロマンスもあります。スーザン・エリザベス・フィリップスの「ロマンティック・ヘヴン」もそうなんです、実は。これは、ヒーローのボビー・トムよりもヒロインのグレイシーが大好きなんですねー。いや、彼もとてもお気に入りではあるのですが。
 本は、ブログに載せてある2/3くらいは持ってます。あとは図書館です。引っ越しした時にそれまで持っていた本を大量に処分したらスペースが空いたので、これ幸いと買っていたら一年で埋まりました(^^;)。とりあえず、ベッドの下とかに保存ケースへ入れて押し込んでありますが、そこが埋まったらどうしよう、と考え中です(^^;)。
 ネタバレばっかりしているブログですが、何かの参考にでもなれば(ならないか(^^;))幸いです。また遊びにいらしてくださいね!

NoTitle

デレクは私も大好きです~。(^-^)あ、でも私の場合、リサ・クレイパスの中で一番好きなヒーローは、ウェストクリフ伯爵ですが……。(*^o^*)ゞ あの堅物な彼が、リリアンにだけは全然別の顔を見せるところが、妙に好きなんですよ。
原書で、デレクとサラの娘がヒロインの短編(中編?)を持っているんですが、現在挫折中です。ううっ誰か翻訳してください……。。・゚・(*ノД`*)・゚・。 シクシク

ご同輩!?

>りらっくまま様
 おー、デレクお好きですかー? うれしいですー。
 ウェストクリフ伯爵って、私にはまだ謎の人なのです。壁の花シリーズは、まだ手つかずなんですよ~。だから、すごくよく名前は聞くけど、どんな人だかわからない、という……。
 今年は壁の花全作読破を目指しています。デレクとサラの娘の話って、相手役はお医者様でしたっけ? 私も原書に挑戦したいと思いつつ、尻込み中です……。
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    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
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