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2010 · 02 · 05 (Fri) 07:00

◆『わたしが愛したボス』エリザベス・ベヴァリー

◆『わたしが愛したボス』エリザベス・ベヴァリー(ハーレクイン)
 ウィーラーは、新しく雇った秘書オードリーに驚く毎日を過ごしていた。彼女は今まで出会った人間の中でもとびきり不運でそそっかしく、いつも何かしらを壊し転び、壊滅的にまずいコーヒーをいれる。中でももっとも困るのは、とびきりセクシーな女性であるということだ。今の自分には女性とつきあう時間はない。たとえ彼女が来てから、倒産寸前の会社が立ち直ったように思えたとしても。("That Boss Of Mine" by Elizabeth Bevarly,1999)

 すてき──ヒーローを「ばか」呼ばわりするヒロイン。しかも「ばかをばかと呼んでどこが悪い?」って態度なのがまた素晴らしい。
 ここまではっきりとヒーローに「ばか」と言ったハーレはあっただろうか? いや、あるんだろうけど、私が読んだ中にはありませんでした。いつもいつもヒロインが言わないから、いつもいつも私が代わりに心の中で「バカ!」と叫んでましたが、今回は言わなくてもすんだ!
 それにしてもヒロイン、かわいいです。不運続きでも明るくあきらめない。迷子になった飼い猫を探し続け、ようやく見つけた時、同じ檻に入っていて仲良くなった猫も一緒にひきとってしまう、というエピソードが彼女の人の良さを象徴しています。
 しかし、ここまで不運続きだとヒーローが少し尻込みしてしまう気持ちもわかる……。彼と出会っていきなりアゲマン状態になる、というのもなかなか受け入れられなそう。でも、自然現象まで自分のせいだと本気で信じてしまうほどの不運……なのにめげないって……とにもかくにも、変な希有な人であることは間違いなさそうだ(^^;)。
 そんなヒロインにヒーローは、正直にも、

「君を愛していないけど、幸運のお守だからそばにいて」

 と言ってしまい、「ばか!」と言われるわけです。あれ? 言って当然のことを言っただけで、どうしてこんなにすごく見えるのかな(´∀`;)。あれ~?
 いや、言うほど悪くはないんですけどね、ヒーロー。尻込みする気持ちもわかるってくらいですから。でも、バカにはバカと本当のことを言うヒロインと、「すみません、僕がバカでしたorz」と謝りに来るヒーロー──がっ、どれだけ少ないかっ(゚Д゚)! それがよくわかる作品だったなあ……。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント

確かに、謝らないヒーローのなんと多い事か。・゚・(*ノД`*)・゚・。

特に、ダイアナとかダイアナとかダイアナとか。(笑)
この作品って、コミカライズされてたような気もするんですけど、作者がどなただったか、確認しないとちょっと分からないですね……。e-330


そういえば、私も未読本が山ほどあります。机の上にも積ん読本コーナーがあって、毎日何気にプレッシャーがかかってます。(^^;ゞ 早く処理せねば……。
2010-02-05-14:02

りらっくまま http://relackmama.blog.so-net.ne.jp/URL [ 返信 ]

そして今日も積ん読が増えました(^^;)

 りらっくまま様
 ちゃんと謝っただけでなんかすごく見える、というのは人としてダメなんじゃないか、と思いますが(^^;)。
 謝らないヒーローは、ダイアナの他にもいっぱいいるんですけど、あの人のを読むと全部上書きされてしまいますね~。何て強烈なんでしょう……。
2010-02-05-14:27

三原白 http://miharashiro.blog5.fc2.com/URL [ 返信 * 編集 ]