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●『ドーバーの白い崖の彼方に』ジョアンナ・ボーン

●『ドーバーの白い崖の彼方に』ジョアンナ・ボーン(二見文庫)
 ナポレオン統治下のパリ。19歳のアニークは地下牢に捕らえられていた。同じ牢にいたイギリス人スパイと協力し脱獄に成功するが、彼──グレイもまた、彼女が持っているとされるイギリス侵攻作戦に関する機密文書の行方を追っている人間でもあったのだ。("The Spymaster's Lady" by Joannna Bourne,2008)



 読み始めてちょっとたった時から、何となくしっくりこない感じがあったのです。何を考えていたのかはっきり憶えていないのですが、一つだけ──。
「どうしてこんなに会話が多いんだろう」
 冗長で無駄な会話のように見えたし、話も動かないように感じて、「あれえ、これはハズレかな」と思ったんですが──121ページまで読んで、それが意図的であったとわかりました。なぜ彼女が人に話をさせるのか。口数が無駄に多いように見えるのか。
 そのあとは物語が大きく、テンポよく動いていきます。ヒーローもますますヒロインにメロメロに。
 ヒーローもなかなかいいんですが、このお話の一番の魅力は何といってもヒロインです。19歳にしてベテランであり敏腕のスパイ。同じくフランスのスパイだった母からの英才教育と、特殊な記憶力、身体能力の高さから、イギリス1と言われるスパイマスターのヒーローと互角に渡り合います。女スパイとしては少し不自然な部分もあるように思えますが、それも後半に解き明かされます。年端の行かない頃からスパイ活動をしていて、さらに──という、今の感覚ではちょっと、いやかなりかわいそうなヒロインなのですが、乗り越える強さを持った美しくて賢くて、かっこいい女の子です。ドレス着ているのが気の毒なくらいだったわ~(動きづらそうで~)。
 私としては、121ページで明かされた彼女の秘密があっけなく解決するのが不満といえば不満……。後半で少し生かしてくるかな、と思ったけど──まあ、冒険活劇だとすればそういうのは少し野暮だよな、とは思います。『紅はこべ』とか好きな方は、きっと気に入るのではないでしょうか。コンテンポラリーのロマンティックサスペンスはたくさんあるけど、こういうアクション系のヒストリカルでの良作はあまり見ないしね。
(★★★★)
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tag : ヒストリカル 二見文庫 ★★★★

「紅はこべ」

恥ずかしながら、ストーリー以前の疑問点として、そもそも「紅はこべ」という単語を知らなかったので、ネットで調べ回り、どうやら植物の名前らしいという事が判明し、ようやく一息つきました。(^^;ゞ

が、なまじ白さんのレビューまで読んでしまったせいか、妙~に気になります、「紅はこべ」。一体何なんでしょう、このインパクトありすぎなタイトルは。(笑)
しかも、以前NHKでもイギリス制作のドラマが放映されていたって……あああ、知らなかった~。o(><)oあまりにも気になるので、このコメントを書き終わったら、また後で調べてみます。(^^;ゞ

紅はこべかっこいい…

 りらっくまま様
「紅はこべ」は、私も読んだのはこのブログを始めてからなんですが、昔から冒険活劇ロマンの代表作という感じで紹介されていたのは憶えています。ずっと気になっていた小説でした。
 ブログの記事にも書きましたが、創元推理文庫版は古い訳のままなので、独特の言い回しです。でも新訳版の「スカーレット・ピンパーネル」より評判いいみたいですね。宝塚で舞台にもなってたそうですが、雰囲気合っているかも。
 いやもう、これは読んでみるのが一番かと!(^_^)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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