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●『悲しいほどときめいて』リサ・クレイパス

●『悲しいほどときめいて』リサ・クレイパス(ライムブックス)
 ボウ・ストリートの捕り手であるニックは、ある貴族の婚約者の女性シャーロットを探していた。彼女は名前を偽り、伯爵夫人の話し相手として働いていたが、ニックの想像とは違う女性だった。シャーロットを自分のものにしたくなった彼は、邪悪な婚約者から逃れる方法を彼女に持ちかける。("Worse Any Price" by Lisa Kleypas,2003)
・〈ボウ・ストリート〉シリーズ第3作



〈ボウ・ストリート〉シリーズの三作目。シリーズはこれで終わりです。前作『憎しみもなにもかも』に登場したニック・ジェントリーが主役です。
 昔読んだ時は、一作目の『想いあふれて』が一番面白い、と思ったのですが、通しで再読してみたらこれも同じくらい面白いことに気づきましたよ。ああ……何度も言ってしつこいですけど、ネタバレがよほどショックだったんだなあ、私(^^;)。
 ヒーローがとてもよかったのね……。苦悩しているし。ヒロインへの愛故、もあるけど、大部分は少年時代からのトラウマ故──うーん、どうも私は、悩んでる男なら何でも好きらしい(´∀`;)。
 それに、遊び人じゃないのもいいよね。アドレナリン中毒なのに。いや、アドレナリンで発散しているってことになるのかな?
 基本的にダークなヒーローが好きですから、彼はかなり気に入りました。前二作に比べると若さが目立つキャラだったけど、その少年ぽいところが他のと一線を画している感じになっています。
 ところで読み直してわかったけど、ヒロインの両親のひどさにムカっ腹が立った(-"-;)。ヒロインを支配しようとした婚約者もひどいというか気持ち悪いけど、一番悪いのは両親、とりわけ母親だよ。自分の私利私欲のために娘を売っても何も感じないこの女をどうにかしてやりたい! と思った。
 ロマンス小説って、ヒーローヒロインの母親を悪役にする場合、なんかこう──どうしようもなくリアルなのはどうしてだろう。母親故に天罰が下らない、というどうにも逃げられない理屈が働くような。父親はあっさり死んだりするのに。母親が妙にしぶといのはなぜなんだ!?
(★★★★)
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tag : ヒストリカル ライムブックス ★★★★ シリーズ

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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