2010 · 03 · 02 (Tue) 21:34 ✎
●『グレイの瞳に花束を』ニコール・ジョーダン(ラベンダーブックス)
19世紀ロンドン。ダンヴァース伯爵を受け継いだマーカスは、先代が後見していた三姉妹に高額な持参金をつけ結婚させようとしていた。それを聞きつけた長女のアラベラが彼の元へ訪れ、「結婚はしない」と宣言する。彼女はマナー学校を運営し自立しているのだ。そんな彼女にマーカスは衝動的にプロポーズをし、「2週間で君の気持ちを変えられなければ、君たち姉妹を自由にする」という賭けを申し出る。("To Pleasure A Lady" by Nicole Jordan,2008)
19世紀ロンドン。ダンヴァース伯爵を受け継いだマーカスは、先代が後見していた三姉妹に高額な持参金をつけ結婚させようとしていた。それを聞きつけた長女のアラベラが彼の元へ訪れ、「結婚はしない」と宣言する。彼女はマナー学校を運営し自立しているのだ。そんな彼女にマーカスは衝動的にプロポーズをし、「2週間で君の気持ちを変えられなければ、君たち姉妹を自由にする」という賭けを申し出る。("To Pleasure A Lady" by Nicole Jordan,2008)
DSをずっと見ていると目が疲れるので(歳だから(T_T))、適度に紙の本もはさもう、と思って手に取りました。
オーソドックスな──奇をてらったところのない物語。放蕩者ヒーロー、ヒロインにひと目ぼれしたので何が何でも手に入れようと、これまで培った手練手管を注ぎ込んで誘惑。両親の悲惨な結婚生活とスキャンダルに腰が引けた元婚約者の仕打ちに傷ついたヒロイン、なかなか陥落しないように見えて実は「本当に愛してしまうのが怖い」という──ありがちといえばありがち。
いや、決して面白くなかったわけじゃないのです。お約束大好きですからね。でも、整いすぎているというか……あまりにもうまくはまりすぎ?
ヒロインが頑なであることは、それほど気にならなかったんだけどなあ──ていうか、それすらもお約束に見えたような。「何て頑固なんだこいつ(゚Д゚)ゴルァ!!」と怒ったりする方が、ずっと物語に入り込んでるんだよね。怒りながらも楽しんでる。
整ったお約束話というのは、ツボにはまるとほんとにほんとに楽しめるけど、ズレてしまうと冷静になって見てしまう……。作品自体が悪いわけじゃないと思うから、いろいろな意味でもったいないわ(;_;)。
(★★★)
オーソドックスな──奇をてらったところのない物語。放蕩者ヒーロー、ヒロインにひと目ぼれしたので何が何でも手に入れようと、これまで培った手練手管を注ぎ込んで誘惑。両親の悲惨な結婚生活とスキャンダルに腰が引けた元婚約者の仕打ちに傷ついたヒロイン、なかなか陥落しないように見えて実は「本当に愛してしまうのが怖い」という──ありがちといえばありがち。
いや、決して面白くなかったわけじゃないのです。お約束大好きですからね。でも、整いすぎているというか……あまりにもうまくはまりすぎ?
ヒロインが頑なであることは、それほど気にならなかったんだけどなあ──ていうか、それすらもお約束に見えたような。「何て頑固なんだこいつ(゚Д゚)ゴルァ!!」と怒ったりする方が、ずっと物語に入り込んでるんだよね。怒りながらも楽しんでる。
整ったお約束話というのは、ツボにはまるとほんとにほんとに楽しめるけど、ズレてしまうと冷静になって見てしまう……。作品自体が悪いわけじゃないと思うから、いろいろな意味でもったいないわ(;_;)。
(★★★)
最終更新日 : -0001-11-30