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2010 · 03 · 25 (Thu) 07:00

◆『炎の髪の女』アマンダ・カーペンター

◆『炎の髪の女』アマンダ・カーペンター(ハーレクイン)
 ニューヨークでモデルとして活躍しているジェシカは、忙しい実業家ダミアンの恋人だが、二人の間には「お互いに束縛しない」という約束しか存在しない。それを証明するように、ダミアンは資産家の娘と結婚しようとしている。彼は結婚してもこのままの関係を続ける気かもしれないが、ジェシカはそんなことまっぴらだった。("Rage" by Amanda Carpenter,1986)

 ヒロインはモデルとしての自信にあふれたゴージャスな美女です。表向きは、ですけど。ヒーローにも素の顔は見せていない。対するヒーローが結婚しようとしている女性は、少し太めで地味で自信のない若いお嬢さん。この設定なら普通はこの地味子さんがヒロインで、ヒロインの立場の女性はライバルだよね。いや、すごい美女がヒロインっていうのは全然珍しくないけど、こういうあからさまな対比は珍しいかも。
 ヒーローがどうして地味子さんとつきあったのかわからないんだけどね。嫉妬させようという意図があるものだと思ったんだけど、どうも違うらしい。かと言って本気でもない。ただの当て馬(女子ですけど)というか、ヒロインの気立てのよさを目立たすための人みたいです。彼女は別に傷ついたりも何もしてないし、むしろ一番得をした人(´∀`)。
 実際は二人の間に大した障害はなく、ヒーロー側の幼少期からの女性不信、ヒロイン側の美貌故のプライドが関係をややこしくしただけのお話です。二人とも素直じゃないので、そのじれったさにハラハラするかイライラするかで印象がだいぶ変わるはず。私はかろうじてイライラに傾かなかったかな。けど、微妙なところだった……。
 面白かったのは、幕開けと幕切れに出てくる男性の方がなぜかヒーローらしい、ということ。始まってしばらく、誰がヒーローかわからなかったよ(^^;)。ラストも彼とヒロインの会話で終わっちゃうしね。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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