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□『第9地区』

『第9地区』“District 9”2009(4/10公開)
 南アフリカ共和国ヨハネスブルクの上空に、突然謎の宇宙船が現れた。地球側は、宇宙船の中のエイリアンたちを保護という名の隔離をし、彼らを集めた地域は“第9地区”と言われた。28年後、スラムと化した第9地区から新しい第10地区へエイリアンたちを移すための計画の責任者に、ヴィカスという男が任命される。(製作:ピーター・ジャクソン 監督:ニール・ブロムカンプ 出演:シャルト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ他)



 おー、想像していたものと違った……。もっと全編ドキュメンタリータッチで押していくのかと思ったら、後半はちゃんとしたSFアクションものになってたよ。
 ヴィカスという男が、謎の液体により“感染”してしまったことで、彼の存在が世界中からあらゆる意味で注目されるんだけど、もっとも欲望むきだしの汚い“注目”には、最近美しい愛に飢えている私は辟易(´д`;)。わかりやすくて、絶対なくならなくて、必要悪なものだったりするから、余計に(´-ω-`)。
 しかも、数時間前までは、ヴィカス自身もそっち側だったという現実。あー、いやな気分になるけど、どうしてそれを面白いと思うのかしら(´;ω;`)。ありがちな話なんだけどねえ、やっぱりこういうものであっても、お約束は好きみたい……。だって、けっこうよくできてる。ツッコミどころはいろいろあるけど(たとえば、宇宙人なのにメンタリティが地球人みたいとか、どうやって言葉がわかるんだとか)、効率的に話を組み立てて、無駄なくエピソードを詰め込んでいます。
 猫缶とか笑える箇所もあるし(フリスキーをあげたい)、全体的には面白いことは確かなんだけど、どうしてこう好戦的侵略的なんだか……。『アバター』もそうだったけど、私たちの世界で起きている様々な出来事を戯画的に描く、というのがファンタジーやSFの宿命とはいえ──それを描くことに意味もありわかりやすくもあり、裏を読み取って喜ぶ人も単純に楽しむ人もいて──米という国がやってることったらっ(-ω-;)。
 エイリアンたち、日本に来てたらどうなってたかな? 某アニメのようなほのぼの路線だったか。こんなふうに“感染”してしまっても、某お笑いコンビのネタのようにいじめられながらも普通に生活できてたりして。
(★★★☆)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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