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2010 · 05 · 31 (Mon) 13:08

◆『嘘のまま愛して』ペニー・ジョーダン

◆『嘘のまま愛して』ペニー・ジョーダン(ハーレクイン)
 サスキアは、慣れない服装と化粧に戸惑いながら、バーへ入った。ここで親友の婚約者の誠意を試すため、彼を誘惑しなくてはならない。目当ての男性は彼女をはねつけ、安心したのもつかのま、それは人違いだったと知る。翌日、勤めているホテルチェーンの新社長アンドレアスが当の男性とわかり、サスキアは説明しようとするが彼は聞こうとしない。それどころか「クビになりたくなかったら婚約者のふりをしろ」と言い出して──。("The Demetrios Virgin" by Penny Jordan,2001)

 以前読んだペニー・ジョーダンの作品で「ヒーローがツンデレな前半はよかったけど後半失速」というのがありましたが、これは最後まで突っ走る。ヒーローのツンデレぶり&ラスト近くのデレデレぶりが実に楽しい一編です。
 ヒーロー、バーで出会ったヒロインを「男漁りをするふしだらな女」と決めつけ、ツンツンしまくろうとしますが、実際の彼女はおばあちゃん子の天然処女。親友たちが「婚約者に誠意あるかどうか」で揉めている時、お腹空きすぎてるからって我慢できずにパン食べちゃうような色気より食い気的な子です。
 ヒーローは、彼女の本来の姿が見えるたびにデレデレしてしまいます。気を抜くと「かわええ……(´д`*)」とか萌えてたり。すぐに「Σ(・ω・;)はっ、いかんいかん!」とツンツンして、また挫折のくり返し。
 冒頭の勘違いがなくても、この二人は絶対にこういう状況(ヒーローがパワハラ的にヒロインを偽婚約者へ仕立てあげる)になったと思いますが、それだとけっこう普通のお話。あの冒頭があったからこそ、

「あんな女に惚れてしまったら、あとで苦労するのが目に見えているのに、俺のバカバカバカッ!(>_<。)チクショー」

 というヒーローの心の叫び──ムダな苦悩と抵抗(´∀`)が楽しめる。
 ヒロインのライバルというか、ヒーローとしつこく結婚したがってる又従姉がまたすごい。ヒロインが天然のせいもあるだろうけど、嫉妬ではなく、ヒーローに対して「あんな女にロックオンされて、気の毒に(・ω・`)」と同情するんだよね。それくらい強烈なキャラで、気味が悪いというか、まさに痛い女ですよ。
 ペニー・ジョーダン作品の中では、一番のお気に入りになりました。面白かった!
(★★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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