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2010 · 06 · 23 (Wed) 07:41

◆『花嫁になる条件』ジュリア・ジェイムズ

◆『花嫁になる条件』ジュリア・ジェイムズ(ハーレクイン)
 幼い息子を抱えて掃除人として働くマグダの前に、留守だと思っていた豪華アパートメントの持ち主ラファエッロが突然現れた。驚く彼女に、彼は「仕事の話だ」と告げ、さらに「十万ポンド支払うから、ぼくと結婚してくれ。今すぐ」と言う。この人狂ってる、とマグダは呆然と思った。("The Italian's Token Wife" by Julia James,2003)

『ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊 結婚と打算とI』アニバーサリー・コレクションの一編。
 貧乏ヒロインが、無神経で単細胞な金持ちボンクラ父子のアホなケンカに巻き込まれるお話。シングルマザー=ふしだらな女っていつの時代だよ(´д`;)。父親が言うならまだわかるけど、30歳のヒーローまでそれって痛い。似すぎてるよ、この父子! 完全な同族嫌悪だな。
 ヒーローは親戚の強欲女と結婚させられそうになって怒り、絶対に父親が気に入らない嫁を連れていこうとしてヒロインを選ぶのです。それって、すげー失礼(-"-;)。しかも、ちゃんと説明しないし、結婚のためにそろえられた彼女の書類も見ないし、父親に対面させる時も身なりを整えさせたりしない。ボロボロの服のまま連れて来られて、わけのわからないイタリア語で罵られて。(似たような話を最近いくつか読んだ気もしますが(^^;))
 そんな目に遭ってもヒロインが我慢する理由は、息子のため。お金があれば、家を買ったりして適切な環境で息子を育てられるし、自分も資格をとっていい職につけるかも、というそんな将来のため。
 貧乏ヒロインを描くのがうまい作家といえば、リン・グレアムが真っ先に思い浮かびますが(^^;)、このヒロインの貧乏っぷりもなかなかひどい。息子がまた愛らしいから、泣けて泣けてしょうがなかったですよ。
 しかしいかんせん、ヒーローがボンクラすぎる。エロ親父くさいし。ヒロインがちょっときれいなかっこしたらコロリと参るところとか、ほんとダメダメ(^^;)。それまでずーっと、料簡狭い金持ちの偏見丸出しでボロクソ言ってたくせに。
 目が腫れるほど泣いたんだけどなあ。うーむ、少し惜しいなあ。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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