Top Page › 読書の感想 › バーバラ・カートランド › ●『城の中の伯爵』バーバラ・カートランド

2010 · 07 · 19 (Mon) 07:10

●『城の中の伯爵』バーバラ・カートランド

●『城の中の伯爵』バーバラ・カートランド(サンリオ)
 マリスタの父は、城と領地を賭けた無謀なカード賭博に負け、何もかも失い自殺を図った。あとを負うように母も亡くなり、マリスタと弟妹は領地内の小さなハウスで暮らしていた。そこへ、領地の新しい持ち主であるスタンブルック伯爵の代理人から莫大な家賃の督促状が届く。("Kneel For Mercy" by Barbara Cartland,1982)

 全編、ヒロインの苦労がにじみでる『おしん』のような(古い……)お話でした。けど、本当のおしんはけっこうたくましいんだけどね……。
 苦労の源は、領地を賭けのかたに取ってしまったヒーローってことなんだけど、元々は両親、特に父親の金遣いと浮世離れした気質が問題。誇り高く優しい人だったようですが、「お金はどこからか湧いてくるもの」程度の認識しかなかったらしい、ぽわぽわな人。友だちとか親戚に資金運営のうまい人でもいれば、多分ずっとぽわぽわのままいられたんだろうけど、人には恵まれなかったようです。うーむ、矛盾しているのか、運が悪かったのか(-ω-;)。
 子供たちも基本ぽわぽわなんですが、ヒロインはさすがにやりくりをしないわけにはいかず、弟も一応働く。妹だけがお姫さま。お金がないことは認識してるけど。
 古いタイプのロマンスの典型のようだよね……。シンデレラストーリーだし。ぽわぽわなヒロインが苦労している姿にぐっと来たヒーローが、最後全部引き受けてめでたしめでたし。別の人が書くと、もう少しヒロインの気が強くなって、話にひっかかりができそうだけど(「憎むべき相手を愛するなんて!」という葛藤はかっこうのネタだし)、バーバラ・カートランドのヒロインは弱々なので、スラスラと読めます。
 プライド強すぎるのもなさすぎるのもどうかなあ、と思う自分の狭量さがイヤだ……orz
(★★★)
[Tag] * ヒストリカル * サンリオ * ★★★

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント