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2010 · 07 · 21 (Wed) 18:28

◆『天使は泣けないから』キャスリン・シェイ

◆『天使は泣けないから』キャスリン・シェイ(ライムブックス)
 ギャングから抜け出ようとする若者に手を貸す組織“エスケープ”を運営しているベイリーは、“ストリート・エンジェル”と呼ばれている。11年前に殺人を犯した少年を匿ったことから刑務所に服役したが、起訴をした当時の検事は、現在彼女と政策を巡って対立している上院議員クレイ・ウェインライトだ。反目しあうことは政治的によろしくないと思ったクレイは、彼女が働く家族経営のアイリッシュ・バーを訪れる。("Someone To Believe In" by Kathryn Shay,2005)

 うー、読み終わるのにとても時間がかかりました。
 多分、あらすじの感じからサスペンスなのかなあ、と思ったのに、一向にそんな感じにならなくて「あれれ?」と戸惑ったことが原因。最初の方に重く暗い話と感じたのは、サスペンスと勘違いしたせいかしら。読み進めていくとそんなでもなかったんだけど、ギャングを抜けようとしている女の子のシーンだけは不穏な雰囲気だったんだよね。だから、ヒーローとヒロインのシーンがやけにお気楽に見えてきて、読んでると不安定な気分になってきてしまった。
 しかも、女の子の扱いが──あそこまで進んでああするですか……(-ω-;)。どうせなら、もう少し早くすべきだったんじゃないかな。二人の関係が揺るぎないみたいに見えたところで出す“試練”であるとは思うけど、これだとあの子の存在理由がそれだけに見えてくる。なら、もっと早い段階で話を動かさなきゃかわいそうでしょう?(ていうか、そのあとにもっと枚数を割くべき) お話としてのメリハリもこれだけが目立っていて、あとはヒーローとヒロインが一歩進んで二歩下がりながらのイチャイチャだからなあ。長い……。もう少しテンポが良ければなあ。
 二人の幸せはあの女の子の犠牲の上にある、と思うと、私は何だか割り切れないものがあります。これがなければ、まあまあ楽しめたんだけど……。
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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