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2010 · 07 · 26 (Mon) 07:41

◆『美しい悲劇』リンダ・ハワード

◆『美しい悲劇』リンダ・ハワード(MIRA文庫)
 未亡人になってからも故郷へ戻らなかったキャサリンは、ようやく自分がオーナーである牧場へ帰ってきた。だがそこは、牧場長であるルールの天下だ。彼は、牧場だけでなく、私も手に入れようとしている。彼の言いなりになどならない。私はもう、17歳の怯えた小娘ではないのだから。("Against The Rules" by Linda Howard,1983)

 リンダ・ハワードにしては読むのに時間がかかったし、とってもイライラした。ヒーローとヒロイン、ともに。
 この二人の関係を端的に表した家政婦の言葉があります。

「お嬢様は怒っているスマートな子猫。ルールはお嬢様の周りをぐるぐる回っている雄猫。周りを回ってるのは、ほしいものを手に入れようとしたら大げんかになるとわかっているからです」

 この状況は、まさに『100万回生きたねこ』!(至上のロマンス……)
 しかしこのヒロインは、静かに「そう」と言うような白猫ではなく、寄ると触ると言い争いばかり(´д`;)。二人とも素直じゃないし意地っ張りだしプライド高いし負けず嫌いだし──これだけよく似たカップルもいないんじゃないかってくらいの突っ張りあいですよ。ロマンスというより、マイケル・ジャクソン“Beat It”のPVみたいに、手を縛り合ってナイフで闘うみたいなイメージです。
 しかも、強がっているくせに肝心な勇気はない。何この「先に告白した方が負け!」みたいな空気。じれじれと中途半端な気分が続く方が、私にはストレスなんですけど! よくよく考えれば、良くても悪くてもプライドなんか関係ないじゃないですか。良ければ「あははうふふ」ですべてぶっ飛ぶし、早くても遅くてもダメはダメでしょ?
 まあ、そんなことを言っては話が終わってしまうし、「遅い方がいい」と思う人ももちろんいるわけでね……orz
 臆病なお子ちゃまほど、「遅い方がいい」と思うのかも(私はせっかちな年寄りなのです(^^;)。中くらいがいいんだよっ)。お子ちゃまヒロインで、彼女の視点しかないというのが読みにくかった原因かも。苦手なんだよなあ、こういうヒロインは……。
 ヒーローも一度ヒロインを別の男に取られているくせに、あまり学習をしているとは言えない。けど、戦争のトラウマもあるし、他にも痛い目にあってて、まだそこら辺考慮できるけど、ヒロインはなあ……。白猫を見習ってほしい……。
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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