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●『偽りのエンゲージ』キャンディス・キャンプ

●『偽りのエンゲージ』キャンディス・キャンプ(MIRA文庫)
 貴族の令嬢カミラは悩んでいた。大好きな祖父を安心させるためとはいえ、「婚約した」なんて嘘をついてしまうとは──考え込んでいた彼女は、霧の中、道に迷ったことに気づかなかった。仕方なく見かけた人影に声をかけると、突然銃撃を受ける。声をかけた男を狙ったようだが、彼はそのまま馬車を奪い、カミラを連れて逃走し始めた。("Indiscreet" by Candace Camp,1997)



 明るいラブコメを期待して読んだキャンディス・キャンプ。
 ラブコメというより、冒険もののようでした。けど、最初の方のヒーローヒロインの会話は、かなりラブコメチック。お互いに反発しあい、寄ると触ると口ゲンカ。微笑ましい。
 とはいえ、当初ヒロインはヒーロー(名前はベネディクト)とその仲間の諜報活動に利用されただけ。彼女は飛んで火に入る夏の虫だったのです。もちろん、少しは彼女に利もあったのですが(ヒーローが婚約者というか夫のふりをしてくれる)。
 密輸団とイギリスの密偵を殺した犯人の関係を探るうちに、ヒーローはヒロインに惹かれていくんだけど、ここら辺は事件の展開の方に力が入ってしまったようで、どういう心境の変化があったかはっきりと書かれないまま。いや、ああいう反発の仕方というのはバレバレではあるのですが、もう少し二人の気持ちの描写があってもよかったかな、と思いました。
 全体的にサスペンスに重点が置かれている感じで、それはそれで面白かったのですが、ラブコメモードに入っていた私にはちょっと物足りない(´-ω-`)……。正しい評価が下せないかもなので、多分ちょっとオマケ。
(★★★☆)
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tag : ヒストリカル MIRA文庫 ★★★☆

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    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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