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2010 · 08 · 12 (Thu) 06:57

◆『ひざまずいてキスして』ドナ・カウフマン

◆『ひざまずいてキスして』ドナ・カウフマン(ヴィレッジブックス)
 吹雪で立ち往生した列車に乗り合わせたカメラマンのオースティンとデル。凍えるデッキで互いの写真を撮った二人は、列車の個室の中で、激しく求め合う。("Exposed" by Donna Kauffman,2004)
・アンソロジー『キス・キス・キス』("Bad Boys Next Exit")

 シチュエーションも雰囲気も、アートでおしゃれなヨーロッパ映画のよう──。
 しかし、私がそういう映画を見ていたのはだいぶ昔のことなので、その感覚が今と比べて古いのかどうなのか。ゆきずりの男女が普通じゃない状況で知り合って、欲望のまま身体を求め合い──映画だとたいていそのまま別れてしまいますが。この作品の中でも言われてるけど「夢物語」ってことで。
(このシチュエーションで思い出したイングマール・ベルイマンの映画『沈黙』を違うタイトルで憶えていたのがわかったので、メモっておく。恋愛映画じゃないですよ)
 枚数も登場人物も少ないし、構成もほとんど二人の会話ばかりですが、なかなか読ませます。夢物語に逆らってハッピーエンドにするにしても、奇をてらわず真っ向勝負しているところがよかった。派手さはないけど、好感持てます。
(もう一つメモ。ヒーローの名前「オースティン」に違和感を持ったのはなぜなのか、と考えたら、思い出したよ『オースティン・パワーズ』……orz カメラマンみたいなこともしてましたね。多分、ああいうイメージなんだろうな──いや、ヒーローの顔じゃなくて、カメラマンとしてね(´∀`;))
(★★★☆)

最終更新日 : 2018-03-22

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