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2010 · 08 · 22 (Sun) 09:23

◆『夢をかなえて』エリザベス・ローウェル

◆『夢をかなえて』エリザベス・ローウェル(MIRA文庫)
 富豪の父と折り合いの悪いシンディは、名を変えて親友スーザンとブティックを経営している。だが、エクアドルに買い付けに行ったスーザンが失踪し、シンディは現地でガイドを雇って捜索しようと考えるが、現れた男トレースはあまりにも横柄だった。("Dark Fire" by Elizabeth Lowell,1988)

『アメジストの瞳』のスピンオフ。これのヒーローの姉が主人公。『アメジストの瞳』は大好き。泣けて泣けてしょうがなかったお話です(T_T)。
 実はヒーローは、実質的にヒロイン父に雇われているようなもの。ヒロイン父は孫が欲しくてたまらなくて、娘に次々と男をあてがっては失敗をくり返している奴。今回もそのつもりですが、ヒーロー自身はその真意を聞かされていません。金持ちのやることはわからん……。何をとち狂っているのか(^^;)。娘もいい迷惑です。
 薄い本なのに、読み終わるのに時間がかかった……。この間もリンダ・ハワードのでそういうのがあったなあ、と考えてみたんですが──もしかして、ヒロインがお子ちゃまだから?(´∀`;)
 確かに前半、ヒーローの態度に腹を立てて、言葉もしゃべれない上に、ジャングルでの装備や車に関する知識、もちろん道もわからないのに、無謀にも一人でジャングルへ入るヒロインには、少なからずげんなりしました。こんな態度、大人とはとても言えない。ヒーローのこと言えないんじゃないの? って。
 彼女が「お願い、手伝ってください」みたいに言わない限り手伝わない、と見ているだけのヒーローも意地悪だけど、意地を張り続けるヒロインは痛い。痛すぎる。
 頑固なヒロインが悪いわけじゃないけど、子供っぽい強情というのはあまり共感が持てないのですよね……。ヒーローがお子ちゃまで頑固というのに耐えられるのは、ヒロインがそうじゃないからで。これは両方とも似たような感じで、前半本当に読みにくかった。
 それに、全部ヒロイン父のお膳立てとわかってるから、緊張感とかもないし……。その中で一人何も知らないで自己主張を叫んでいるヒロインが、だんだん痛かわいそうに思えてきて、後半は別の意味でつらかった(-ω-;)。
 エリザベス・ローウェル、何だか痛いヒロインが多いような気がしてきた……。
(★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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