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2010 · 08 · 29 (Sun) 07:13

◆『ジョニの魔法』メアリー・リン・バクスター

◆『ジョニの魔法』メアリー・リン・バクスター(MIRA文庫)
 レイシーは、不幸な結婚生活を経て、今は小さな書店を経営しながら、四歳の娘ジョニと二人で暮らしている。ある日、店の本の間に客の手紙がはさまっているのに気づき、届けに行くと、冷たい目をした男ブースが出迎える。だが、ジョニはかまわず、彼に屈託なく話しかける。("Joni's Magic" by Mary Lynn Baxter,1992)
・アンソロジー『聖なる夜にあなたと』

 子供が仲を取り持つお話も、クリスマス・アンソロジーの定番と言えましょう。
 ジョニがかわいくて、ヒーローは魅了されていきます(もちろんヒロインにもなんですが)。彼は元森林警備隊員で、火災の際に親友を失い、脚も怪我して不自由になっている。親友を死なせた負い目や、前の仕事に戻りたくても戻れない焦りがあり、世捨て人のような生活を送っています。
 ヒロインも、夫と別れた経緯やその後にもいろいろあり、「もう結婚なんて!」と思っている。そんな二人にかわいい子供とクリスマスの魔法を少しだけ──という定番中の定番ストーリー。
 ハーレって普段は大富豪とか貴族とかシークとか出てくるくせに、クリスマスってささやかな幸せものが多いよね。ささやかな幸せを面白く描くというのは、難しいものなんだなあ、とも思ったり……。

 このアンソロジーがなかなかよかったのは、よりぬきだったからですかね。ベスト盤みたいなものか。
 新品が手に入らないのは、ちょっと残念。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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