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2010 · 09 · 11 (Sat) 07:10

◆『恋するアテネ』ジュリア・ジェイムズ

◆『恋するアテネ』ジュリア・ジェイムズ(ハーレクイン)
 今まで見向きもしなかった冷酷な大富豪の祖父からいきなり呼びつけられたアンドレア。本当は来たくなかったが、病気の母のためにやってきたのだ。祖父の思惑は、その日の夕食時にわかる。彼は今日会ったばかりの男ニコスとアンドレアを結婚させ、自分の血を引く後継者が欲しかったのだ。("The Greek's Virgin Bride" by Julia James,2003)

『ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊 愛は華麗にII』アニバーサリー・コレクションの一編。
 とにかくヒロインの祖父がひどいです。実の息子を鞭でしつけたような男で、自分以外はどうでもいい人。ヒロインの母と出会って結婚しようとした息子を勘当して、孫娘が生まれても何の援助もしない。息子は結婚する前に事故で亡くなってしまったというのに(;_;)。ヒロインが事故に遭って莫大な治療費を必要とした時にも冷たい言葉を送りつけただけ。
 いくら彼の自分勝手な思惑がヒーローとヒロインの出会いのきっかけだったと言っても、許されるような人間ではないね。
 ヒロインはそれでも病気の母のため、祖父にお金を出させて結婚する。ヒーローへの見返りは、祖父の会社との合併。それだけの結婚だったはずなのに──という定番のお話ですが、面白かったです。二人のすれ違いが、契約結婚ものとしてなかなか好きなツボでした。ヒロインは今も昔も貧乏、ヒーローは昔貧乏だったのですが、お互いに「甘やかされたお嬢様」「金持ちの御曹司」と誤解しているのです。
 ……私、もしかして貧乏話が好きなのかしら(´∀`;)。ヒロインがどん底な貧乏だと妙にうれしいのはなぜ?
 もう一つツボな状況もあったので、かなり楽しめました。祖父がけっこうきっちりと報いを受けているのも、よかった点かもしれない。もっと悲惨でもいいかも、と思うけどね。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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