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●『消えた子爵夫人』アン・アシュリー

●『消えた子爵夫人』アン・アシュリー(ハーレクイン)
 リンフォード子爵ドミニクには悪い噂がつきまとっていた。六年前、結婚したばかりの妻レイチェルが失踪し、いまだに行方不明なのは、彼が妻を殺したからだという噂だ。彼は一度あきらめた妻探しにもう一度着手していた。そんな矢先、叔母の友人である未亡人エミリーと出会い、ひと目で恋に落ちてしまう。("Lady Linford's Return" by Anne Ashley,1997)



『ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ 華麗なる貴族たち』の一編。再読です。
『悩める伯爵』のスピンオフ──そして、『わたしだけの後見人』の関連作でもあるみたいですね(手元に本がないので確かめられない。違ってたらすみません)。
 未亡人のエミリーは消えた子爵夫人レイチェルで、それを知った夫は彼女を拉致って屋敷に連れていってしまいます。少しサスペンス要素もあるけど、基本的にはちょっと変わった元サヤもの。
 愛人地雷もけっこうあるんですが、それより何より、ヒーローが──前半というか、かなり後半になるまでダメダメ──orz
 なぜだろう……今までで一番ダメ男ヒーローだと思った。どのくらいダメかというと「ヒーロー」って言いたくないくらい(^^;)。
 しかし、どうしてこんなに「ダメ」って思ったのか──と考えてみたのですが、どうも正体を現したヒロインに対して、

「お前がいない間に、俺は妻殺しの濡れ衣を着せられて大変だったんだぞ!」

 という文句を少なくとも二回言っている──というのが原因らしい。これは──ヒーローなら、自分の口で言うべきことじゃないよね? 言いたくても過ぎたことは変えられないし、彼にも悪いところがあったのは確かだし、細かい事情もすべてわかったわけじゃないんだから、大人なら、そして漢ならぐっとこらえませんか?
 あとからヒロインが誰かに教えられて、

「そんなことがあったなんて……ごめんなさい」
「いいんだよ、自業自得だ」

 とでも言えば、株が上がったのに、ダメ男なので我慢できずに言っちゃって──しかもくり返し! しつこいよ、せめて一回でやめとけよ、と小一時間説教したくなりました。
 ていうか、ヒロインがどうして失踪したかの理由を聞くと、
 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
 ですよ。とってもとってもかわいそう。だってたったの16歳だったんだから、ドン引きするのは当たり前だろって感じ。さすがにこれを知ったらダメ発言はなくなったけど、遅い! 遅すぎる!
 それで「六年間で自分は変わった」と言われても説得力ないなあ、と思った。こいつが変わったのは、ヒロイン失踪の事情を知ってからです。
 まあ、そこからは面白かったんだけど、つまりは半分以上はダメダメでモヤモヤだったんだよね……orz
 でも、そこでかなり盛り返してはいる。猛省しているし、ヒロインを傷つけたことをひどく後悔もしています。なので、前半のダメさ加減が気にならなければ、きっともっと面白いはず。
 なんかもうちょっとズレてれば、すごい大ツボだったような気もするので……迷いに迷って、ちょっとオマケ。
(★★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル ハーレクイン(文庫含む) ★★★☆

こんにちは。

こんにちは。
アン・アシュリー、あらすじが結構好きなものがあるので読んでみたくて迷ってるんですけど、私もヒーローに愛人がいるのは苦手なんですよね。
この「消えた子爵夫人」も気になってた作品なんです。
人気作品なのか中古で高値が付いてますよね。
三原さんが、どういうふうに苦手なのかが分かって感想面白かったです。
私は結構好みが細かくて煩いほうかも(^_^;)
自分が嫌だと思うところって些細なんだろうなとは思うんですけど、そこが引っかかっちゃうと、どうしてもモヤモヤしちゃうんですよね~。
そういう事も書きたくて感想書いてます。

モヤモヤ~

 コロネさま
 コメントありがとうございます。アン・アシュリー、まだ三作しか読んでないのですが、どうもなんかモヤモヤがつきまとう感じです(^^;)。
 愛人がいけないのか(他にもけっこう出てくるみたいですし)、それとも別に何かあるのかわからないのですが、モヤモヤしないかどうかも読まないとわからないですからねえ、うーむ……(´-ω-`)。
 苦手なものも、覚悟ができてるからか読んでみるとそんなに気にならなかったって場合がありますので、挑戦してみるのも一興かと。

もっとひどいヒーロー

同じ作者の「帰ってきた侯爵夫人」のヒーローは、もっとひどかった様な……。(^^;ゞ
でも、一時期アン・アシュリー好きでよく読んでました~。v-354
「消えた子爵夫人」の感想(コミック版がメインですが)は当ブログでも書いてますので、お暇な時にでも見にいらしてください。(*^_^*)

生々しくない……

 りらっくまま様
 コメントありがとうございます。ブログ、読みましたよ!(あ、リニューアルしたんですね、おめでとうございます)
 コミックだとアレがそんなに生々しくないのですか……小説のあのシーンは、シャレにならないって感じでしたものね(^^;)。
 今度、コミックを見つけてみます。最近、読了本のコミックを読むのが楽しみなのです。二度おいしいって感じですよね。
 アン・アシュリーは、少し時間をおいてまたチャレンジします!
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
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