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2010 · 09 · 27 (Mon) 15:08

◆『わたしだけの王子様』ジョーン・エリオット・ピカート

◆『わたしだけの王子様』ジョーン・エリオット・ピカート(ハーレクイン)
 マギーの幼い頃からの夢は「王子様と結婚すること」。家族から冗談として扱われようと、28歳になった今も心密かに願っている。しかし現実は、看護師として大みそかの夜勤に追われていた。だが、担ぎ込まれた頭を打って気絶している患者を見て、彼女は夢見た王子様が現実に現れたと思う。目を覚ました彼は言った。「ぼくはデブン・レノー。ウィルシャー島の王子だ」("A Wish And A Prince" by Joan Elliott Pickart,2001)
・アンソロジー『夢見るシンデレラたち』

 シルエット・ラブストリームのアンソロジー『夢見るシンデレラたち』の一編。再読です。
 ヒーローは本当にビジネスでアメリカへやってきた小国の王子様なのですが、ヒロインは頭を打った気の毒な人のたわごとだと思ってしまいます。彼女に運命を感じたヒーローは、このまま冗談だと信じさせておくことにする。嘘をつかなくてすむし、王子ではなくただの男として彼女に関わりたいと思ったから。
 ヒーロー、俗世間と隔絶された人なので、天然気味です。どれくらいかというと、道の真ん中で、みんなに聞こえるくらいの大声で「きみと何時間も愛しあいたいんだ」と言ってしまったり。二人でスーパーへ行って、物珍しさに何でもかんでもカートに投げ込んだり、通路の真ん中でBGMに合わせて踊ったり──。微笑ましいですが(´∀`;)。
 その後の展開もお約束を裏切りません。正体を明かすタイミングがズレて、ちょっとしたすれ違いののち、ヒロインの長年の夢が叶う──というおとぎ話です。
 うーん、ロイヤルものが苦手の理由として、この「おとぎ話」というのもあるのかなあ、と思う。これでみんなまとめられてしまうというかね……まあ、きれいだし、ハズレもないんですけど、だからこそ物足りないという気持ちがあるなあ。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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