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2010 · 11 · 09 (Tue) 07:12

●『オンリー・ユー』ジャッキー・ダレサンドロ

●『オンリー・ユー』ジャッキー・ダレサンドロ(二見文庫)
 ウエストモア伯爵夫人カサンドラは、実家へ戻る旅の途中である宿に寄る。そこのオーナーは、かつてカサンドラの実家で馬丁をしていたイーサン。10年前、たった一度キスをして姿を消した人。彼は私を憶えているだろうか。("Only You" by Jacquie D'Alessandro,2008)
・アンソロジー『めぐり逢う四季(きせつ)』"It Happend One Night"

 馬丁のヒーローと貴族のお嬢様ヒロインの身分違いの恋から10年後のお話。
 ヒーローは平民のままですが、真面目で堅実な生活を送っています。ヒロインは夫の死により虐げられた結婚生活からようやく解放されて、実家へ戻る途中。
 いい話なんですが、少しヒロインが気になる……。10年前、彼女は彼の気持ちも自分の気持ちも気づかないまま、ついでに父親に利用されていることもわからないまま、幸せな結婚生活を夢見て嫁いでしまう。すごく、すごくお嬢さんだったんだね……。
 とはいえ、この段階で二人の気持ちが通じ合っていたとしてもどうにもなりそうにないよね……。使用人だったヒーローが外国(たいていアメリカ)で富豪になって戻ってくる、というのがよくあるけど、この作品のヒーローは庶民のまま。嫁ぎ先で贅沢はさせてもらっていなかったようだけど、ヒロインこの先、ちゃんと働くことができるのか、とちょっと思った(´ω`;)。だって、実家に帰ってから、ようやく「再婚させられる!」と気づくという鈍さなんだもん。
 ヒーローの愛がこんなに深くなければ不安になるほどのお嬢さんぶり。身分違いだからとあきらめながらも止められない彼の狂おしい想いはほんとによかったです。だから、惜しいんだよねえ。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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