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2010 · 11 · 12 (Fri) 06:30

□『僕らのミライへ逆回転』

『僕らのミライへ逆回転』“Be Kind Rewind”2008(DVD)
 マイクが勤めているレンタルビデオ店は、ビデオテープしか置かれていない寂れた小さな店。店長のフレッチャーはこの建物がジャズピアニストのファッツ・ウォーラーの生家であることを誇りに思っており、命日に合わせたイベントのため、マイクに留守を頼んで出かける。だが、その間にマイクの幼なじみジェリーが感電した身体で来店し、ビデオの中身をすべて消してしまう。困った二人は、消えた映画を撮り直すことにする。(監督:ミシェル・ゴンドリー 出演:ジャック・ブラック、モス・デフ、ダニー・グローヴァー、ミア・ファロー他)

 バカ映画かと思ったら、ほのぼのしんみりなハートウォーミングストーリーでした。
 とはいえ、最初の段階──ジェリー(ジャック・ブラック)が発電所に押し入って感電して、というくだりをスルーできないと乗れないかもしれない(´ω`;)。ここらはほんとに適当なバカ映画っぽいので。
 そのあとの学芸会のノリで撮られたリメイク作品も、どうしようもなくくだらないです。思わず「ひどっ(^^;)」と声が出るほど。とはいえ、プロがダメなフリして撮っているものだしね。最初は見ているだけだったレンタル屋の客も一緒になって撮影に参加していく過程が微笑ましく楽しそう。
 著作権のことについて学校で教えたりする場合、この作品を使うといいんじゃないか、と思いました。みんなでいっしょうけんめい撮って、楽しく見ていただけのビデオが、すべてローラー重機でつぶされた。なぜだ!?
「それで金を稼いでしまったからさ──」
 では、この映画はなぜ平気なの?
「元の作品に対して、きちんと許可をとったからさ」
 著作権法違反の罰金に比べれば、安いものです(^^;)。
 お金を撮らないで見ていれば平気だったかもしれないけど、人数が多くなるとそれもダメって場合もあるよね。幼稚園児が書いた落書きでもダメ、というもはや都市伝説化しているネズミーな例もあるし(この都市伝説の大元は本当にあったことらしいけど)。
 元々、寂れて再開発のために立ち退きを要求されていたレンタル屋を何とかしようとした結果こうなったわけですが、主人公の二人を含めて街の人たちは映画を撮るのは楽しいと知り、「じゃあ、みんなでオリジナル作品を作ればいいじゃん!」とまるで町おこしのようなムーブメントになっていく。
 だからって何もかも都合良く解決して終わりじゃないところが、かえってよかったです。妙にさわやかでおバカな部分も残っていて、ちゃんと現実に即したほろ苦さもある。
 映画ってやっぱり楽しいよね、という気持ちにあふれてるけど、手放しでいい映画と言うのに躊躇してしまうのは、なぜ? 照れくさいから?(´∀`;)
(★★★☆)
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最終更新日 : -0001-11-30

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