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▼『あの日を探して』リンダ・ハワード

▼『あの日を探して』リンダ・ハワード(二見文庫)
 ルイジアナ州プレスコット。フェイスが憧れているグレイは、この町の名家の息子。反対に自分はクズ扱いされている貧しい家の娘だ。幼い恋は、グレイの父親と自分の母親が家族を捨てて失踪した時に壊れ、フェイスたちは町を追われた。12年後、彼女はプレスコットへ戻ってくる。事件の真相を探るために。("After The Night" by Linda Howard,1995)



 おそらくリンダ・ハワードに一番脂が乗っていた時期の作品で、抜群のリーダビリティに抗えないまま、寸暇を惜しんで読んでしまいました。忙しい時に手にとってはいけないものだ──orz
 ヒーロー父は実はヒロイン母とかけおちなどしていません。ピンピンしている母を見つけて疑問を持ったヒロインが、故郷へ戻り、ヒーロー父の行方を密かに探すという物語。
 クズと言われながらも男を誘蛾灯のようにひきつけていた母とそっくりな美人である彼女は、その容姿と置かれた状況を囮にして、犯人を燻り出そうとする。度胸ありすぎ(´∀`;)。
 とにかく強くてへこたれないのは、つらい幼少時代から苦労して仕事を成功させて、自分に自信をつけたから。家族の行方はほとんどわからず、幼い弟と夫も亡くしたけれども、里親や友だちには恵まれています。そのせいか、悲惨な過去や殺人事件を描いていても作品の雰囲気は明るい。
 私は自己評価の低いヒロインが大好きなんだけれども、こういう強かなヒロインも大好きで、何でこう両極端なのかなあ、と思ってしまう。でも、実は「真ん中」というのが一番ダメかも、と感じているのですよね。ぶっちゃけ、どっちつかずというのがね(´ω`;)……。それに、自己評価の低いヒロインというのは、決して弱い人じゃない。自己基準がとても高い故だったりするし、そこへ行こうと努力して失敗もするから、評価が低めになる。もしかしたら、自信のあるなしくらいしか変わりはないのかもしれないよね。
 ちゃんと自分で考えて、一人で動く勇気のある人というのは、どんな外見でも性格でも「強い女」なんだと思うよ。
 途中でヒーローが「そういうのと正反対な女は、母と妹だけでたくさん」と心の中で愚痴るところが好きです(´∀`;)。ヒロインに強烈に惹かれながらも、父のことを嗅ぎ回るのをいまいましいと思い、一人で森や湖をうろうろして手がかりを探す彼女を心配して、脅迫じみたことを言う。

「お前が昔のことをほじくり返すのをやめなかったら、襲うからな

 ……これは誰得?(´ω`;) 煽っているだけではないのか? しかも、そのとおり襲うし(´д`;)。そのあともヒーロー、ヒロインを襲いまくりですよ。トイレは個室を使おうね(´-ω-`)。
 犯人は意外ではなかったけど、それに付随して現れるいろいろなことにはけっこう驚かされました。それに、この事件の本当の犯人というか、真の元凶になったのは、何もしなかったあの人ではないか、と思う。いや、ほんとに何にもしてないんだけどね(-ω-;)。
 ロマンスに出てくる母親像というのは、やはり時に、その自我の怪物ぶりが異常にリアルに表現されることあるよね……。女性作家ならでは、なのかな?
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : サスペンス/ミステリ 二見文庫 ★★★★

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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