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▽『サイズ12はでぶじゃない』メグ・キャボット

▽『サイズ12はでぶじゃない』メグ・キャボット(創元推理文庫)
 元ポップ歌手のヘザーは、28歳の今、ニューヨーク大学の学生寮で副寮母をしている。学位を取って、居候させてくれている元婚約者の兄クーパーが振り向くような女になるのが目標。でも、サイズ12はちょっと太り気味……? いや、アメリカ女性の平均のはず! そんなある日、寮の学生がエレベーターシャフトの中で転落死した。("Size 12 Is Not Fat" by Meg Cabot,2006)



 ロマンスではなく、いわゆるコージーミステリです。こういうのを読むのも久しぶりだ。でも評判がとてもいいようだし、メグ・キャボットの作品を読むならこれ、と決めていたのでした。
 一人称です。最近、苦手な一人称。語り部のキャラが気に食わないと、悲惨なことになる一人称……orz
 でもこれは、というかヒロインのヘザーのキャラは大丈夫でした。少し血が昇りすぎて、整然としたことはなかなか考えられないような人だけど、感情のまま突っ走る人の内心ってこんな感じなのかなあ、と思いながら読みました。私はどちらかというと、何か起こると一瞬フリーズしてしまうような人間なので。中身だけは小動物系? いや、背は低いんだよね。けど、サイズは──昔は9号が着られましたが、今は何号とかいうサイズの服を着たのもいつか、という感じです(´∀`;)。
 ヘザーはサイズ12──これは日本だと15号くらいだそうですよ。冒頭にサイズ0の女の子が出てくるのですが、これが5号くらい。この子がシマリスみたいな声をしているという。──思わず読みながら「ぼのぼのちゃんっ!!」と言ってしまったりして……orz
 それはさておき──まず驚いたのは、「エレベーターサーフィン」という言葉。何とエレベーターの箱の上──つまり、天井のパネルをはずして外へ出て、隣のエレベーターに飛び移る、というもの。日本語での検索ではそんなにくわしいことはわからないけど、古くは走る列車の上に乗って隣の車両や列車に飛び移ったりとかと同様に、若い子がスリルを求めてやる遊びのようですね。エクストリームスポーツにも分類されているようです。
 それが普通に学生寮で行われてるって、アメリカすげー(´д`;)。日本で女の子がエレベーターシャフトの中で死んでたら、事故死と処理されることはあるだろうけど、「エレベーターサーフィンして遊んでたから」とは絶対に言われないよ。
 でも、みんなそう言って処理してしまう。思わないのはヘザーだけ。「だって、あの子たちはそういうキャラじゃないし!」という直感だけなのですが、警察の結論も少し乱暴だよな、と思ったよ(^^;)。でもこれ、犯人の誘導かもしれないんだよね……。ちょっと読み落としているかもしれないけど、書かれていないにしても「そうかも」と思える余地がある。
 ヘザーの推理は直感に頼るだけなので、探偵であるクーパーがそのフォローをしてあげる(最初は信じてなかったけど)。彼との関係は微妙ですが、気になるので続きが読みたいです(三部作だそうです)。やたらとつきまとう元婚約者も含めて。
 人の良さがにじみ出ているヒロインなので、幸せにはなってほしいよね。
(★★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ロマンス以外 創元推理文庫 ★★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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