Top Page › 読書の感想 › ロイス・マクマスター・ビジョルド › △『死者の短剣 遺産』ロイス・マクマスター・ビジョルド

2010 · 11 · 22 (Mon) 19:16

△『死者の短剣 遺産』ロイス・マクマスター・ビジョルド

△『死者の短剣 遺産』ロイス・マクマスター・ビジョルド(創元推理文庫)
 地の民の娘フォーンを妻とした湖(うみ)の民の警邏(けいら)員ダグは、その結婚に対する母と兄の激しい反発を受ける。二人は家族と離れた場所でしばらく暮らしていたが、大きく成長した悪鬼が現れ、ダグはその討伐隊の中隊長としてフォーンを残し出立する。("The Sharing Knife : Legacy" by Lois McMaster Bujold,2007)
・〈死者の短剣〉シリーズ第2作

「境遇差」「年の差」「体格差」という私の大好物てんこもりの異世界ファンタジーの第2作。タグは「ロマンス以外」にしてありますが、最近はロマンス絡みじゃないと小説は読まない傾向にあるのでね……。
 しかしそう言いながらも、読んでいる最中はロマンス要素よりも、湖の民の駐留地に一人で連れていかれながらもめげないヒロインの強さとか、前作で偶然に作り出された“死者の短剣”についての謎とか、ヒーローに芽生えつつある悪鬼すれすれの能力(先祖返り?)とか、異種人の嫁を認めないホームドラマとか──そういうものを楽しみました。
 二人の新しい生活が物語の主体です。夫婦の絆はとても固いので、そういう点では不安にならないんだけど、そこら中にヒーローの死亡フラグが立っているような気がして、別の意味で怖かった……orz 今作で終わらないと知っていながらも。
 ロマンスとしてなら、この第2作目でひと段落ついているのかもしれません。最初上下巻として書かれたあとに、以降の物語の構想ができたのではないか、という推測が訳者のあとがきにも記されていたけど、私もそんな気がします。ただし、ヒーローの家族の問題は何も解決されていないけど(^^;)。今後の伏線になっているのかなあ。
 ここまで面白かったし、いろいろ気になるので、続きもまた読みたいと思っています。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント