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2010 · 11 · 27 (Sat) 07:34

◆『天使のくちづけ』ヘレン・ビアンチン

◆『天使のくちづけ』ヘレン・ビアンチン(ハーレクイン)
 婚約者に捨てられ、故郷からオークランドへ出てきたジェニーは、もう男性と関わり合うのはまっぴらと思っていた。なのに、会社と同じビルにオフィスを持つ財産家で高名な弁護士ザカリーとはよく顔を合わせてしまう。なるべく避けようとしている私に、彼はなぜかまうのだろう?("Bewildered Haven" by Helen Bianchin,1984)

『ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊 恋の相手は…?III』の一編。
 すごくシンプルなお話です。前にも淡々とした感じの作品があったけど、古い作品だからっていうのもあるのかな?
 ヒロインにひと目惚れしたヒーローが少しずつ、しかし確実に接近して、ついにプロポーズを承諾させたあと、彼女の元婚約者が現れ──というものなんだけど、ヘレン・ビアンチンのヒーローはどうも無口というか、静かな男が多いのかな、と思いました。無駄口は叩かない。別に口下手でも、不器用でもないんだけど、基本的にあまり多くは語りません。
 だからこそのすれ違いが起こるんだけど、周りの人から見ると彼の気持ちは丸わかりなのでは、と思う。わからないのはヒロインだけ。かなりメロメロなヒーローだけど、無理じいや言葉での威圧もほとんどなく、けっこう我慢強い。
 この作品でも、男慣れしていなくて泣き虫のヒロインをあの手この手で誘ったり喜ばせたり、と地味に苦労しているなあ、と思いました。
 ただ、シンプル過ぎて盛り上がりに欠けるというか──何だかぜいたくな不満ですが(^^;)。決してもっと起伏をつけろとか、そういうわけじゃないんだけど……。
 いくつか読んできて、だんだん「もしかして好みの作家かも」と思うようになってきたので、「もっとできる子のはず」みたいなじれったさがある感じがします。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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