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2010 · 12 · 02 (Thu) 07:13

●『あなたの心が知りたくて』スーザン・イーノック

●『あなたの心が知りたくて』スーザン・イーノック(二見文庫)
 公爵家の次男レイフは、軍隊を辞したのち、再び異国へ旅立とうとしていたが、先立つものがない。だが、あるギャンブルで掛け金代わりに土地の権利書を手に入れる。この領地を売って金を作ろうと考えた彼を迎えたのは、ひどく荒廃した屋敷だった。しかも自分の屋敷のはずなのに、そこにいた女に殴られ縛られ──頭のおかしい男呼ばわりされた!("Taming Rafe" by Suzanne Enoch,1999)
・〈バンクロフト・ブラザーズ "The Bancroft Brothers"〉シリーズ第2作

『見つめずにいられない』に続くシリーズ第2作──だそうですが、このバンクロフト家は他に弟はいたですか?(^^;) 長男の話が今手元にないんで、確かめられない……。
 それはそうと、前作『見つめずにいられない』の長男──つまり今作ヒーロー兄は、今まで読んだロマンス本一のアホ(ネタバレとは違うけど、一応反転)だったんだよね。それは今も変わっていません。(どうアホかはぜひ読んで確かめて(´ω`;)。ちなみに評価は「★★★★」です)
 前作に出ていたレイフは、とても魅力的な男だった。いや、今作でも充分魅力的なのですが、公爵家の次男という特権階級であることも確かで、父親に認めてもらえない鬱屈を軍隊や異国への旅や放蕩生活で憂さ晴らししている、という実態もわかってくる。けっこうなお坊ちゃんだったのね。
 その対比として、立派な侯爵の兄が登場するわけなんだけど、ついつい、
「良識ぶってるけど、アホなんだよな」
 と思ってしまう。出てくるたびに、何か言うたびに、
「嫁がいなかったら、ただのアホなんだよな」
 ……(´∀`;)。
 このシリーズはラブコメだと思うので、こういう読み方でもいいと思うんだけど、あまりにも印象深いキャラは困るなあ、と思いましたですよ(´д`;)。
 ヒロインのこと何も言ってない──orz 名前はフェリシティ。ヒーローの頭をやかんで殴る女。やかんでぽかんですよ。すごいラブコメ! 実際に気絶させたのは、八歳の妹メイ。トトロ!?
 まあ、舞台は非常に牧歌的な土地であり、屋敷はとにかくオンボロですけどね(^^;)。
 姉妹はろくでなしの兄が権利書を譲渡したことを知らず、「この土地は僕のものだ」と言うヒーローのことを「妄想癖のある気の毒な人」と思うのです。やっぱりラブコメだ(´∀`;)。
 華やかな社交界とかは全然出てこないけど、明るく楽しく読める作品です。疲れている時にはちょうどいい軽さだったわ……。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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