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2010 · 12 · 30 (Thu) 07:20

◆『情熱の烙印』ナリーニ・シン

◆『情熱の烙印』ナリーニ・シン(ハーレクイン)
 ジェスは、生まれ育った牧場を守るため、裕福な牧場主であるゲイブとの契約結婚を承諾した。隣人だったのにほとんど知らないも同然の彼と結婚──だが、愛が入り込まなければ、かえって安全かもしれない。だが、結婚式直前にかつての恋人が妻と別居したことを知り、ジェスの心は揺れる。("Bound By Marriage" by Nalini Singh,2007)

 ラストの数ページで、実はラブコメだったとわかりました(´ω`;)。いや、正確には、最後だけラブコメかな?
 ヒーローの気持ちがつかめなくて、ずいぶんと複雑でめんどくさい奴だなあ、と思っていたら、本当は超過保護で、失うことへの恐怖に耐えられなくて、自分の深すぎる愛情を頑なに認めないという男だったとは!
 あと数ページしか残っていないところで「ちゃんとまとまるのかな……」と不安になったんだけど、それが見事なオチになっていました。再読甲斐のありそうな作品だ。
 とはいえ、それだったらもう少し萌える展開が欲しかったな、とわがままを言いたくなってしまった。少しヒロインと元恋人(ていうか幼なじみ)に枚数を割きすぎだ。こんな男は適当に処理しておいて、二人のすれ違いを! 噛み合わない感情を! 思わせぶりな会話を! これらをもっともっと欲しい、と思ってしまったよ。
 過保護ヒーロー大好きな私としては、ちょっと不満も残りましたが、それもラスト数ページがとってもよかったからなんだよねえ。ようやくヒーローの本質がわかったヒロインが、搦め手で彼を説得するところなんて、すごくおかしい。偉そうな口を叩いているけど、あっさり尻に敷かれているラストが微笑ましかったです(´∀`)。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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