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2011 · 01 · 06 (Thu) 14:22

□『アマルフィ 女神の報酬』

『アマルフィ 女神の報酬』2009(11/1/3放映 フジテレビ)
 外交官の黒田康作は、イタリア旅行中に誘拐された矢上紗江子の娘の捜査に関わるうち、これは単なる身代金目的の誘拐事件ではないのでは、と疑問を抱く。(監督:西谷弘 出演:織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、福山雅治、佐藤浩市、他)

 あらすじ、仮面ライダー映画よりもやる気が見られず……orz
 録画しちゃったよ、いつ見ようかなあ、と迷っていたら、
「早く見て、ハードディスクから消したい!」
 と言う家族に背中を押され、今日見ました。
 かなりひどい、つまらない、織田裕二がいつもと同じとか、いろいろ言われていたので、トンデモ映画を期待して見たのですが、そんなに楽しいトンデモもなく(´ω`;)……結論としては、ネタになるほどのひどさもない、単なる面白くない映画でした。
 とにかく演出がたるい。セリフのタメが長い。無駄あるいは意味のないシーンが多い。物語のテンポがのろい。伏線やバーター(コアラのマーチとか)があからさま。普通はラスト近くになるとストーリー展開が早くなるはずなのに、この映画はどんどんゆっくりになっていきます。お茶の間なので、ソファーでダラダラ「もう~、まだ終わらないのぉ~?(´д`;)」とリアルな叫びをあげながらの観賞。これがすごく面白かったせいだよ! 読まなきゃ見なかったよ!
 織田裕二が演じた外交官黒田康作(テレビドラマになるそうですね)は、ジェームズ・ボンドと『24』のジャック・バウアーを足して2で割ったような人(怒鳴らないジャックって感じ?)にしたかったんだろうけど、そもそも足されてないし! ただの織田裕二でしたよ(^^;)。佐藤浩市もそうだったなあ……。天海祐希はデカかったなあ……。
 でも、ちょっと驚いたのは、話(脚本ではなく、大筋ってことね)が思ったよりもまともだったこと。観光案内も含めていらんところを全部削って、矛盾点を直して、必要なシーンをきっちり入れて、俳優も説得力ある演技をすれば、見られる映画になったはず。多分、別の映画になるけど──って、結局まともな話じゃないってことか?(ノ∀`) そりゃ脚本家クレジットなしってのも、ねえ(^^;)。
 あと、撮った分はもったいないから、たとえピンボケの映像であろうと全部使おうみたいなせせこましさがあるんだよ。「せっかくイタリア行ったんだから!」みたいな(行ってない旅行のビデオを延々見せられる気分に似てる?)。けどこの話、アマルフィというか、イタリアを舞台にする必要性ないよね?
 映画第2弾(!!)の「アンダルシア」も同じ扱いですか?
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最終更新日 : -0001-11-30

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