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2011 · 01 · 07 (Fri) 21:47

◆『まやかしの社交界』ヘレン・ビアンチン

◆『まやかしの社交界』ヘレン・ビアンチン(ハーレクイン)
 ジアンナとフランコは、互いの祖父母が築いた会社の存続のため、政略結婚をした。だが、ジアンナにとって夫は、十代の頃から憧れていた存在であり、愛されていないと知っていてもそばにいたい人だった。華やかで贅沢な暮らしや、やりがいのある仕事もある。これ以上望んではいけない、と彼女は思っていたが、フランコの元愛人が離婚をし、二人の前に現れてから、気持ちが変わっていく。("The High-Society Wife" by Helen Bianchin,2005)

 ヒロインはずっと不安に思っていますが、ヒーローはちゃんと彼女を愛しています。
 けど、ちょっと物静かすぎる気が。ヘレン・ビアンチンのヒーローはそれがいいところでもあるんだけど、この作品ではもう少し口を滑らしてほしいと思ってしまった。
 ヒーローの元愛人ファムケ(昨日TVでやってた『007/ゴールデンアイ』ファムケ・ヤンセン見て、絶対こういうイメージだよな、と勝手に想像)は、何だか知らないけど根拠のない自信を持ってヒロインを攻撃していきます。夫婦のスケジュールを把握し、行く先々に姿を現したり、タイミングを計って意地悪なメールを出したり。普通にストーカーです(^^;)。ヒーローからきっぱり拒否されて効果なしなのか、ヒロインを集中して攻撃。彼女も黙っていないけど、妄想に溺れているし自信のなさが伝わるのか、あきらめてくれない。
 ヒーローの視点が少ないので、ヒロインが不安になってるのにほったらかし、みたいにも思えてしまうし、何か優しいことしてくれても「罪ほろぼしかしら!?」と考えちゃうヒロインの気持ちにひっぱられてしまう。
 好みの設定だし、ファムケのキャラがなかなか不気味でよかったんですが、何かがもうちょっと……足りない。ヒーロー視点かなあ。特に、どんなふうにヒロインのことを好きになったか知りたかったわ。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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