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2011 · 01 · 15 (Sat) 13:57

◆『愛を知った一週間』アビー・グリーン

◆『愛を知った一週間』アビー・グリーン(ハーレクイン)
 コート・ダジュールにある友人のコテージでバカンスを過ごすことになった教師のジェーンは、そこで魅力的な男性と知り合う。古くからの家柄で、周辺の美しい小島を所有している大富豪ザビエルだ。彼はジェーンを自分の島にある城へ招く。休暇が終われば別れることになると知りながらも、彼女はその誘いに抗えなかった。("Chosen As The Frenchman's Bride" by Abby Green,2006)

 ヒーロー、珍しくフランス人。途中までスペイン人だと思っていた私(原題見てなかった(^^;))。いや、大富豪はどの国の人である前に大富豪かも、と思ったですよ。
 そう思った理由──というほどではありませんが、ヒロインが国に戻らないといけない時、「生活の面倒見るから、こっちに残ればいい」とか言っちゃうって、金持ちの言動だよな、と思ったもので。ヒーローに惚れてる女に嘘を吹き込まれたとはいえ、この言動にヒロインは「愛人になんかならないもん!」と怒って、帰ってしまう。

「遠距離になっちゃうけど、ちゃんとつきあおう。毎日電話やメールするし、時間ができたら会いに行くからね」

 そう言って、金に飽かせて始終彼女の家(ロンドン)に入り浸ったり旅行と称して連れて帰ったりして、なしくずしに一緒に暮らそう、とか頭が回らないのですか? 「とにかくそばに置いておかなくちゃ!」しか考えられないくらい、ヒロインにメロメロと言えるかもしれないけど(´∀`;)。
 愛を自覚しているしていないに関わらず、相手の仕事や生活をまず尊重しようと思わないっていうのが、つまりは傲慢ということだよね……。ハーレは少なからずこういう男の性格の欠点を直していくことの方がメインじゃないか、という話があるよね……。
 休暇を二人で過ごしたあと、ヒロインはロンドンに戻るけど妊娠が発覚して、跡継ぎのために結婚──という超定番のお話で、新鮮味は薄いけど、ツボを押さえた展開で楽しめました。作者の個性的な部分が突出していれば、もっとよかったんだけどなあ。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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