Top Page › 読書の感想 › か行の作家 › ◆『愛されない花嫁』ケイト・ヒューイット

2011 · 01 · 17 (Mon) 07:21

◆『愛されない花嫁』ケイト・ヒューイット

◆『愛されない花嫁』ケイト・ヒューイット(ハーレクイン)
 ミーガンは、ヨーロッパを働きながら旅していた。ある事情からアメリカの故郷へ帰れないからだ。イタリアでウェイトレスとして働いていた時、実業家のアレッサンドロと出会う。そして、突然のプロポーズ。でも、彼は言う。「僕を変えようとしても無駄だ。僕は誰も愛さない」("The Italian's Chosen Wife" by Kate Hewitt,2007)

 ヒーローヒロインともに事情というか、過去を抱えたままの便宜結婚生活のお話。
 うーん、悩むのはどっちかだけにした方がよくなかったですか?
 あるいは、根源的に似たようなものにするとか。お互いに投影できる秘密ならば、そこからほころびができて、理解しあえる希望も出てくると思う。でも、片や不倫相手のモラルハラスメント、片や家族からの疎外が原因による兄を自殺に追い込んだ負い目とでは……似ていないとは言い切れないけど、違うようなズレてるような気も否めないという、ちょっと微妙な雰囲気が漂う(´ω`;)。じっくり描くのならばかまわないんですけど、枚数足りないと思うんだよ……。
 あるいは、片方はもう克服しているとかね。「問題は違うけど、悩むつらさはわかる。助けてあげることもできる」と前向きになれるじゃないですか。
 とにかく、二人がずっと悩んでばかりなので、何だか暗いんだよね(´д`;)。ギリギリにならないと、ヒーローが自分の気持ちを口にしないし。ロマンスとしては定番の展開だけど、けっこうこの頑なさが根深そうな上、ヒロインもモラハラの被害者なので、危うい。かなり不安定なラストです。他に支えてくれる家族や友だちがいないというのも不安要素の一つ。
 やっぱり、ちゃんとハッピーに感じられるエンディングにしてもらいたいのですよねえ……。
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント