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2011 · 01 · 19 (Wed) 07:10

●『噂の子爵』メアリー・ブレンダン

●『噂の子爵』メアリー・ブレンダン(ハーレクイン)
 コートニー子爵デイヴィッドは、遠縁であるダニエルの葬儀で、未亡人ヴィクトリアと再会した。七年前、子爵家の次男で財産のない自分を捨てて、ダニエルの妻になった彼女は、相変わらず美しい。兄が亡くなり、称号を得たデイヴィッドは、彼女が夫の残した負債に苦しめられていることを知っていた。いつでも援助をしてやろう。今や彼はあの時になかった富を手にしているのだから。("A Kind And Decent Man" by Mary Brendan,1999)

 本の裏表紙のあらすじとヒーローの印象がだいぶ違う……。
「真心だけが取り柄」とか書いてあるから、朴訥な人なのか、と思っていたのに、実は名高い放蕩者。本気で好きになったヒロインとは真面目につきあっていたんだけど、金がないからとヒロインの父から求婚を拒絶され、金を作るために外国へ行ったらその間に別の男に彼女をとられてしまう。その反動でますます放蕩三昧。
 ヒロインはヒロインで、「あんな奴と結婚しようなんて、お前は頭がおかしい」自分こそちょっとおかしい父親に修道院へ閉じこめられ、助けを求める手紙をヒーローに出しても音沙汰なし、父親代わりの亡夫と便宜結婚して逃げ出すしかないという状態に。
 そんなこんなで、七年前は結婚できなかった二人。ヒーローはやっぱりヒロインのことが大好きで、冷たく扱おうと思ってもすぐ挫折してしまう(´д`*)。ツンデレの中でもこういうのは特に大好物!ヽ(´ω`)ノ
 お金の問題が絡んでいるので、常に駆け引きをしているような状態。でも、七年前と違って誤解だけが二人の障害なので、言い争いをしていても何だか甘々な感じです。つまりはバカップルのすれ違い話。とても楽しく読めました。
 天然入ってるヒロインに対して、ツンになろうとしてもすぐデレてしまう上、少しでも脈ありと思ったら、いそいそと身辺整理するヒーローの様子に萌える。誤解が解けたとたんに大急ぎで結婚許可証を取りに行ったり──わかりやすい奴。「真心」は確かにあったなあ(´∀`)。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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