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●『ハイランドで眠る夜は』リンゼイ・サンズ

●『ハイランドで眠る夜は』リンゼイ・サンズ(二見文庫)
 1273年、北イングランド。両親を亡くした男爵令嬢イヴリンドは、意地悪な継母の計略により、“ドノカイの悪魔”と言われるハイランド領主と結婚することになる。父親と妻を殺したと言われる恐ろしい男の元に嫁ぐなんて……。イヴリンドは城外のお気に入りの場所で心を癒そうとしたが、そこでいかつい容貌だが美しい瞳をした見知らぬ男性と出会う。結婚する前に彼と思い出を作りたい、と思うが──。("Devil Of The Highlands" by Lynsay Sands,2009)



 ラブコメです。しかも、全編かなりベタな。あらすじの続きは、推して知るべし。見知らぬ男性は婚約者のカリン・ダンカンで、「ドノカイ」というのはダンカンのゲール語読み。「食パンをくわえて角っこでゴッツンコした相手が実は転校生」みたいな展開です(´∀`;)。
 このヒーローがとってもかわいい奴。一見無口な俺様ですが、実は不器用な不言実行型ヒロイン溺愛ヒーロー(ちなみにひどいあだ名は、本人が噂をほったらかした結果)。彼女を迎えに来て、すぐに継母にいじめられていると察し、急いで結婚式を挙げて自分の領地へ連れて帰ります。が、とりあえず本人だけでも継母の手の届かないところへ、と急ぎすぎて、荷物も何も持ってこられず、ヒロインはひとりぼっちでほっぽらかされたような気分になる。彼がなーんにも説明しないから(´ω`;)。
 あとから荷物も仲良しの侍女たちもちゃんと来るんですけど、とにかく言葉足らず。優しい気遣いをしてくれるというのがわかるたびに彼のことを好きになりますが、何も言われないでいると気持ちがわからず、やっぱり不安になってしまう。
 ヒーローはヒーローで、最初がとにかくラブコメ的愉快な出会いだったものだから、彼女を「ばか女」とすら呼ぶのですが、何かしでかすたびに心配で心配でたまらず、従者に四六時中見張らせたりする。そしてヒロインにそれをちゃんと説明しないので、またまた誤解されたりする。突然ぶっきらぼうに「愛している」って告白して、呆然として返事ができない彼女の様子にしょんぼり(´・ω・`)したり。
 おしゃべりで元気で、チビチビな天然ヒロインがかわいくて仕方ない様子が、私のラブコメ魂を萌え上がらせましたよ~(´д`*)。ベッタベタなすれ違いがツボだ~(´∀`)。
 お話自体はヒーロー身内の死の謎にヒロインが近づき、危険にさらされるというミステリー仕立て。これもなかなかよくできてました。『いつもふたりきりで』もラブコメだったはずだけど、ピンと来なかったのはなぜだろう、と感想を読み直したら、ここら辺が足りなかったのね……。
 ところでシリーズものということだけど、シリーズタイトルがわかりません。続く……んだよね?(^^;)
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル 二見文庫 ★★★★ シリーズ

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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