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2011 · 01 · 29 (Sat) 21:26

●『愛は暗闇の向こうに』キャロライン・リンデン

●『愛は暗闇の向こうに』キャロライン・リンデン(扶桑社ロマンス)
 1820年ロンドン。伯爵令嬢のマライアは、舞踏会が開かれている屋敷のバルコニーで、魅力的な声の男性との会話に心奪われる。暗くて彼の顔を見ることができなかった彼女は、会場でその姿を探すが、実は彼は、変装して舞踏会に潜入していた内務省のスパイ、ハリーだった。マライアに魅せられた彼は、彼女の屋敷に忍び込み、再び暗闇の中で言葉を交わす。("A View To A Kiss" by Caroline Linden,2009)

 ああ、読むのに時間がかかった……orz
 作者の前書きに、

 ジェームズ・ボンドとジェーソン・ボーンに対するわたしの強いこだわりを──

 とあったので、ちょっと期待しちゃったのもいけなかった。ジェイソン・ボーン(一般的にはこの表記がポピュラーかな?)だったら負けないっ!ヽ(`Д´)ノ ジェームズ・ボンドだって、得意! 私じゃなくて家族がだけど!
 しかし、この作品のヒーロー、スパイといいながら任務は地味……。いや、地味なことをプロフェッショナルにこなしてこそ(いわゆる)スパイのかっこよさだと思うのですが、なんかプロっぽくない(´д`;)。愚痴っぽいし、その愚痴が下っ端のみたいで。最初はほんとに下っ端かと思ったよ。暗号としか思えないお手紙を代筆(要人の秘書になりすましている)しているのにわからないし、「言われたとおりのことしかしない」みたいだったんだもの。ただの警護にわざわざスパイを使う理由くらい、最初から疑問に思わないのかなあ。
 これが暗号で、これが警護じゃなくて、ということはあれがこうなって、これがああなって──って予想してたら、みんなそうなりましたよ……orz 気づかないヒーローがうっかりさんに見えるじゃないか……。
 加えて、ヒロインが最初から最後までお子ちゃまなお嬢様でね……orz あんまり成長しないのね(´∀`;)。足を引っ張りそうなイライラ感がありましたよ。
 ヒストリカルのスパイものだったら、『ドーバーの白い崖の彼方に』が面白かったなあ。これのヒロインはとてもかっこよかった。こういうジャンルのものは、男も女もかっこよくなくてはいかんと思うのよね。世間知らずのかわいいヒロインでは、雰囲気壊しちゃってると思うのです。いとことのガールズトークとかね、もう……。
 ラストの決着のつけ方も本当に予想どおりで、ある意味驚いちゃったよ(´ω`;)。
 作者はきっと、ロジャー・ムーアのジェームズ・ボンド("A View To A Kill"だし)と映画のジェイソン・ボーンが好きなんだな……。
(★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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