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2011 · 02 · 05 (Sat) 14:48

▼『夜明けを待ちながら』シャノン・マッケナ

▼『夜明けを待ちながら』シャノン・マッケナ(二見文庫)
 フォトジャーナリストのサイモンは、故郷ラルーの町へ帰ってきた。両親を失い、変わり者の伯父とともに過ごしたラルーは彼に悪評の限りを与え、18歳の時に出奔せざるを得なかった。優しい思い出は、隣の屋敷に住んでいた少女エレンと過ごした時間だけ。17年後の今、彼女はその頃よりも美しくなり、屋敷を改装したB&Bを営んでいる。そして、町の実力者の息子と婚約していた。("Return To Me" by Shannon McKenna,2004)

 一応サスペンスというかミステリー? なのですが、風味は薄め。犯人はかなり最初の方でわかってしまいますが、事件の真相を追及するのがメインではなく、ヒーローの強い自責感を何とかして脱却させようとするヒロインの奮闘話。
 とはいえ、シャノン・マッケナはロマンスメインの方が面白いんじゃないか、と思っているので、これはうれしい収穫。事件に枚数を割かず、シリーズものでもないので、二人のロマンスをじっくり描く。まあ、いつもどおりHOTではありますが、初恋同士、しかも初めての相手同士(いや、17年前のことです)というせいか、何だかほのぼのした雰囲気です。
 ヒーローもいつもどおりヒロインにメロメロですが、彼女の前だと妙に不器用。好きすぎてうれしすぎてついぐるぐる回っちゃって周りのものみんな壊してキュンキュン鼻を鳴らしている巨大ワンコのようです。いちいちしょんぼりするのがかわいいっすよ(´д`*)。
 自分を災いの元だと信じている彼は、彼女を遠ざけたいけど、そばにいたいという気持ちも強い。口できついことを言っても態度はとっても優しい。それがわかっているからヒロインも離れたくないし、どうしたら逃げないでいてくれるかと頭を悩ませる。
 お話はかなりシンプルです。二人とも一途で気持ちに素直ではあるけど、ヒーローの伯父と母の死、町を出たいきさつなどに関わる悪意の元が見つけられず、わだかまりを払拭しきれない。でも、重さはないんだよね。本当に悪い人が犯人だけだったからかな。
 サブカップル(ヒロインの婚約者とヒーローの友人)の話もなかなかよかったです。こういう構成もマッケナでは初めて読むけど、どうせ枚数割くならこっちの方がずっといいよ!
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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