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2011 · 02 · 06 (Sun) 12:43

◆『復讐のシチリア』ジェニー・ルーカス

◆『復讐のシチリア』ジェニー・ルーカス(ハーレクイン)
 結婚寸前で恋人に捨てられたシングルマザーのルーシー。母も数年前に亡くし、頼る人もいないまま、娘のため懸命に働いていた。嫌な上司に襲われそうになっても何とか切り抜けるしかない。この仕事を失うわけにはいかないから──。だが、そこへ割って入った客のせいで、彼女はクビになってしまう。途方に暮れたルーシーに、その客は言った。「もう何も心配することはない。きみはぼくのものだ、ルシア」("Italian Prince,Wedlocked Wife" by Jennie Lucas,2008)(※HR by HARLEQUINで改題にて再刊『ルチア フェラッツィの娘』)

 客の名前はプリンス・マキシモ・ダクィラ。イタリア人貴族です。一瞬、ロイヤルものかと思ったけど、イタリアに王室はもうなかったね……。単なるお金持ちです。
 いろいろ不満はあります。一つは、ヒーローの気持ちがいまいちつかみにくい。ヒロインのことを愛しているようだけど、復讐への執着が強すぎて、好きな設定なのに萌え足らん。もう一つは、ヒーローとヒロイン、ヒロイン祖父との間にある過去のいきさつとそれに対する怨念がきつい(^^;)。悲しいし、えげつない。そしてあと一つは、祖父に対してのお仕置きが足りない。えげつなさでは、多分こいつが一番なのではないか。
 なのに評価を良くしたのは、ヒーローがこっぴどくふられるからです。
 彼はヒロイン祖父への復讐のため、正当な後継者であるヒロインを探し出し、むりやり結婚して祖父の会社を奪うのです。ヒーローはそうまでする理由やいきさつを、全部は言わないですまそうとしている。結婚式(正式にはもう夫婦だけど、マスコミ向けみたいな挙式)の日、このまま幸せになれると思っているんだけど、ヒロインはまさにその日にすべてを知ってしまう。
 ヒーロー、多くの列席者やマスコミの前で秘密を暴露され、去っていこうとするヒロインへ必死に「愛してる! 嘘じゃない!」と叫んでも、ダイヤの婚約指輪を顔にぶつけられて流血ですよ!

 反省しないで大手を振ってる今までのハーレヒーローもこれくらいの目に合えってんですよ!ヽ(`Д´)ノ

 そのあと、ゴシップ紙に載った「ざまあみろ(・∀・)」みたいな記事を見て、

「失恋した次の日でも、まだ落ち込むことってあるんだな(´・ω・`)」

 としょんぼり。今まで適当につきあって傷つけた女性たちの気持ちが初めてわかって反省、というのも珍しい。
 不満もあるけど、いっぱい泣きもしました。あとは祖父! 祖父をどうにかしてくれていたら! ちょっとしか出てこないのに、なぜこんなに腹が立つ(´д`;)? [追記]しかも、よく考えたらそんな大したこともしていないような……印象だけで大ボスと思うのもいけないかしら、と考えつつ、やっぱり妙に腹が立つ……orz
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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