2009 · 01 · 22 (Thu) 12:17 ✎
◆『もう一度あなたと』シャーロット・ラム(ハーレクイン)
離婚して5年。元夫アンドリアスのひどい仕打ちからようやく立ち直り、婚約を発表した直後、ローレンは元義母から突然の電話を受ける。「アンドリアスが死にそうなの。お願いだから会ってやって。あの子は事故で記憶を失ってしまって、離婚のことも憶えていない」("Storm Centre" by Charlotte Lamb,1982)
離婚して5年。元夫アンドリアスのひどい仕打ちからようやく立ち直り、婚約を発表した直後、ローレンは元義母から突然の電話を受ける。「アンドリアスが死にそうなの。お願いだから会ってやって。あの子は事故で記憶を失ってしまって、離婚のことも憶えていない」("Storm Centre" by Charlotte Lamb,1982)
いやあ、面白くて一気読みだったけど──まったく萌えませんでした。だって、ひどいよ、このヒーロー。ヒロインを殴るんだもん! 嫉妬に狂って頭をグーでパンチですよ。ヤバイよ、こいつ。
ヒロインにメロメロであれば、鬼畜傲慢、ドSにツンデレヤンデレ、犯罪者でも変態でもかまわない、いや、むしろその方がいい、というくらい、いわゆる狂愛系のものは大好きな私だが、暴力はダメ。暴力に訴えた時点で、もう世界を同じにしようとは思わないもの。まあ、傲慢なヒーローは、モラルハラスメントの加害者とほとんど変わりありませんが(^^;)、「デレ」(あまあまなとこ)の部分があってこそ許されるものでね。この作品のヒーローも、「デレ」があるには──あるかっ!?(^^;) というか、もうすでにヒロインに対する依存度や執着心、独占欲が「デレ」の範囲を超えている。「目的のためなら手段を選ばず」を本当にやる男。しかも、それを周囲が許していて、さらに受け入れるヒロイン!
せっかく一度逃げ出したのに……orz まあ、ちゃんと確かめずに飛び出したことなんですが、あんな状況に置かれていたら、たとえ誤解であっても充分離婚の原因になるよな。ヒーローの家族からいびり倒されてたんだから。ヒーロー、ちっとも味方になってあげなかったんだし。
それでも、ヒロインは許してしまう……。これもまた、「人がいい」とか「優しい」という問題じゃないと思うの。愛というより、強烈な共依存関係の物語だね。ロマンスとしてはどうかと思うけど、ある意味すごい話ですよ。
(★★★)
ヒロインにメロメロであれば、鬼畜傲慢、ドSにツンデレヤンデレ、犯罪者でも変態でもかまわない、いや、むしろその方がいい、というくらい、いわゆる狂愛系のものは大好きな私だが、暴力はダメ。暴力に訴えた時点で、もう世界を同じにしようとは思わないもの。まあ、傲慢なヒーローは、モラルハラスメントの加害者とほとんど変わりありませんが(^^;)、「デレ」(あまあまなとこ)の部分があってこそ許されるものでね。この作品のヒーローも、「デレ」があるには──あるかっ!?(^^;) というか、もうすでにヒロインに対する依存度や執着心、独占欲が「デレ」の範囲を超えている。「目的のためなら手段を選ばず」を本当にやる男。しかも、それを周囲が許していて、さらに受け入れるヒロイン!
せっかく一度逃げ出したのに……orz まあ、ちゃんと確かめずに飛び出したことなんですが、あんな状況に置かれていたら、たとえ誤解であっても充分離婚の原因になるよな。ヒーローの家族からいびり倒されてたんだから。ヒーロー、ちっとも味方になってあげなかったんだし。
それでも、ヒロインは許してしまう……。これもまた、「人がいい」とか「優しい」という問題じゃないと思うの。愛というより、強烈な共依存関係の物語だね。ロマンスとしてはどうかと思うけど、ある意味すごい話ですよ。
(★★★)
最終更新日 : -0001-11-30