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2011 · 02 · 11 (Fri) 07:17

◆『美しすぎる億万長者』キャロル・マリネッリ

◆『美しすぎる億万長者』キャロル・マリネッリ(ハーレクイン)
 オーストラリアからロンドンへ働きに来たナニーのエーンズリーは、雇い主の妻に盗みの濡れ衣を着せられ、解雇された。途方に暮れ地下鉄の駅でひとり泣いていると、幼児の泣き声が聞こえた。そばには身なりはいいが疲れた様子の男性が、慣れない手つきでベビーカーを広げようとしていた。エーンズリーと同様に、誰も彼に声をかけない。彼女は思わず手を貸した。("Hired: The Italian's Convenient Mistress" by Carol Marinelli,2008)

 ヒーローの名前はエリヤ・ヴァナルディ。イタリア人の大金持ちですが、妹夫婦が事故でいっぺんに亡くなってしまったので、甥を連れて妹夫婦の家に変える途中。
 なぜ金持ちなのにタクシーを使わず、わざわざ地下鉄に乗ったのか──というのは、よくわからない(^^;)。路上で何らかのトラブルがあってオロオロ、みたいな状況でもヒロインは助けてくれたと思うけど。地下鉄の方がドラマチックではありますが。
 とはいえ、短いながらもいろいろ読みどころがあったので、作為的な部分は適当に脳内補完して処理。ヒーロー甥の親権を巡るお話なので、手を貸してしまったヒロインはヒーローの偽婚約者を務めることになります。
 妹夫婦は殺されたのではないかという疑いや、親権を判断するケースワーカーとの攻防、たった一人の肉親だった妹を失った悲しみ、慣れない育児のストレス──強気なヒーローですが、けっこういっぱいいっぱいです。その中の一つだけの光がヒロイン。
 ラスト近く、ヒロインをつなぎ止めようとしてこんなこと言ってます。

「言っておくが、僕ほど君を心から愛する男なんて二度と現れないからな」

 強気なのか必死なのか、武田鉄矢なのか(´∀`;)。でも、なかなかいいセリフだ。
 もっと長くじっくりした読み応えが欲しいかな、とも思ったんけど、そうなると暗くなりそうなんだよね。このくらいで抑えるのが得策かもしれませんが、少しだけ物足りなさが残って惜しい。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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