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◆『純真な歌姫』ダイアナ・パーマー

◆『純真な歌姫』ダイアナ・パーマー(ハーレクイン)
 ヘザーは歌手として初めての2週間公演の初日に交通事故を起こし、ショックで声が出なくなってしまう。義兄のコールはそんな彼女を故郷の牧場へ連れ帰るが、何だか彼の様子は昔とは違ってきているようだ。それを言うなら、ヘザー自身もそうだった。("Heather's Song" by Diana Palmer,1982)



 昔、『熱い吐息』というタイトルでサンリオから出されていた作品。新訳です。
 古くても新しくてもダイアナはダイアナ(´∀`)。いつもと同じに楽しめました。
 ずっと好きだった血のつながっていない義妹がようやく自分を男として意識してくれてウッキウキな時に「実は異父兄妹」と言われて、絶望のどん底に突き落とされるヒーローのお話。細かいことは伏せたまま、ヒロインを遠ざけようとしてひどく傷つける。
 後半、異父兄妹っていうのが嘘とわかったヒーローが、ヒロインに頑なに事情説明しない態度が面白かった。さらっと読むと腹立つばかりだけど、実はすごく恥じ入っていたと思うね。

「あんな嘘を信じて、しかも一人で悲劇のヒーロー気取って……あまりにもアホすぎる……orz」

 こんな感じに(´∀`)。
 だから、「過去を振り返るのはやめよう」と何度も言うのです。「頼むから、お願いだから、なかったことにしてください!(>_<。)」という意味で。
 土下座でもしてそれを言えばヒロインも「しょうがないなあ(-ω-;)」と思ったかもしれないけど、プライドに邪魔されて偉そうに言うから全然聞いてもらえず、結局嘘ついた本人からバラされる。言われた時すぐに打ち明ければ、ヒロインにすかさず否定してもらえたというのがわかって、さらに恥ずかしさ倍増です。
 だいたいもっと徹底的に調べない方がおかしいよね。1982年の話だから、DNA鑑定はあてにならないだろうけど、他にもできることあるでしょ? もっと足掻けよ! と思ったけど、「あんたたちは本当の兄妹よ」と言われた時のショックが大きすぎたとも読める。

「俺たちは兄妹……兄妹……兄妹……兄妹……(以下リフレイン)

 ガーンとした頭の中に、この言葉がぐるぐる回る様子が見えるようです(^^;)。
 つまり、すっかり「釣られてしまった」ということだよね。けど、そういうことならよくわかるな(´∀`;)。私ついこの間、某嘘ニュースサイトの記事を本当だと信じて、友だちに話しちゃったのです……orz 幸い、そこから広がらなかったのでまだよかったんだけど、こんな大して害のないことでも恥ずかしくてたまらないんだから、ヒーローの状況は──夜中に思い出して変な悲鳴とかあげてそうだ(´ω`;)。
 だからと言って黙ってていいというわけじゃないですが。超かっこ悪いと思っても、ヒロインのためには自分から打ち明けてほしかったなあ。
(★★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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