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◆『百万人にひとりのボス』ヘレン・ブルックス

◆『百万人にひとりのボス』ヘレン・ブルックス(ハーレクイン)
 コリーは長年幼なじみに片想いしていたが、彼は彼女の気持ちに気づかぬまま、別の人との結婚を決めてしまった。失意のコリーは都会へ出て、秘書の仕事に就く。退職予定の先輩秘書は社長のことをこう讃えた。「マックスは百万人にひとりのボスだから」。なるほど、仕事に関しては確かにそうだったが──。("A Boss In A Million" by Helen Brooks,1999)



『ハーレクイン・プレゼンツ 作家シリーズ別冊 誘惑のオフィス』の一編。
 ヒロインがヒーローに向けて放つセリフが痛快です。いや、ヒロインの切ない気持ちはわかるんですが、なぜこういうことをヒロイン自身がヒーローにちゃんと言ってあげないのか、と疑問に思うくらい、正論であるが故に辛辣。溜飲が下がるとはこのことだ。
 いくつかあるのですが、特筆すべきは二つ。まず一つ目。

「あなたは単なる臆病者にすぎないんだわ、マックス・ハンター。自分の気持ちに責任を負うのが怖いから、固い氷のなかで暮らしているのよ」

「お前なんかヘタレじゃ(゚Д゚)ゴルァ!!」とヒロインが面罵するシーンなんて、あんまり記憶ないですよ……。「バカ」と言ってたのは憶えているけど(-ω-;)。
 そしてもう一つ。

「マックス、たとえあなたが地球上で最後の男性になったとしても、わたしはあなたと結婚なんかしないわ」

 これ、ヒーローに向けて言ってるんだからね!(´∀`;) ただこのあとすぐにフォローが入ります。

「あなたを愛している気持ちはこれからも変わらないでしょうけど。でもあなたにぼろぼろにされるのはごめんだし、あなたとの結婚生活が悪夢になるのはわかりきっているわ。あなたはどこかがゆがんでいるもの」

 ……フォローじゃなくて、追い打ち?(^^;)
 ヒロイン、「割り切ったつきあいはできない。あなたを愛しているから」とヒーローに再三言い聞かすんだけど、それでも彼がダダをこね、「そう言えば僕が結婚するとでも思って」とかヒネたこと言われたもんだから、キレちゃったのですね。
 言うべきことを言って、きっぱり拒絶するところが男前なヒロインでした。ここまで言われてもあきらめなかったヒーローもあっぱれか?
 ていうか、直球ズバリもまた愛なんだから……もっとそういう愛も注がれろっ、と思う>ハーレヒーロー(´ω`;)

 ところで、「愛する人の忠誠心」を信じないヒーローを皮肉るようなエピソードとして、日本に出張中の二人が「忠犬ハチ公」の話をするシーンがあります。
 ヒロインに「その忠犬はオスなの、メスなの?」と訊かれて、ヒーローが「確かメスだった」と答えるのですが、ハチ公は「オス」だそうですよ(忠犬ハチ公のおはなし)。公ってついてるし──と思って調べたら、ハチは焼き鳥目当てで駅通いをしてたわけではなさそう、というのもわかって、お勉強になりました。
 外国にもよく知られているのかな、ハチ公。『ウォーリー』のコメンタリーを見てたら、メインスタッフの一人が「ウォーリーのモデルは、ハチ公なんだ!」と力説してたし。
(★★★★)
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genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★★

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忠犬ハチ公、実はがんだった

なってこったぃ [ガーン/]寄生虫だけじゃなく、転移が激しい悪性腫瘍にまで侵されていたなんて可哀想すぎるじゃねーか、ハチ [泣き/]来る日も来る日も、雨の日も風の日も寒さ厳しい日も、ボロボロになっても...

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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