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2011 · 03 · 16 (Wed) 07:08

◆『独りぼっちのシンデレラ』サンドラ・フィールド

◆『独りぼっちのシンデレラ』サンドラ・フィールド(ハーレクイン)
 18歳の時に両親を亡くしたケルシーは、10年間家事代行業をして3人の弟たちを育て上げた。これからは美術学校へ入って、自分のための勉強をするのだ。そんな矢先、亡くなった老婦人の屋敷に滞在している孫のルークが仕事を頼んできた。「もうやめた」と言ったのに、彼は恐ろしく強引だった。高額な報酬は学費の助けにもなる。ケルシーは渋々屋敷へ向かった。("The Millionaire's Pregnant Wife" by Sandra Field,2006)

 ヒーロー、頭で考えていることと口から出ていくことがちぐはぐ。
 考える前に言ってしまって「どうしてこんなこと言ってんだ俺(´д`;)」と何度も思っています。自分から「結婚しない」と言ったくせに、ヒロインから「結婚は私もいっさい考えていない」と言われてムッとするとか、なかなかかわいらしい。
 お話は、人を愛することに臆病なヒーローがヒロインを失いそうになってようやく自覚する、という定番中の定番。うまく盛り上がるとお約束とわかっていながらも号泣必至の展開だし、そうじゃなくても心地よい読後感が楽しめます。やっぱりラストにヒーローの焦るところが読めるのがいいよね。
 ただ、お約束ははずしていないしまとまってはいるけど、それに留まっているところがちょっと残念。ヒーローのかわいいところがもっと強調されていればなあ。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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