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2011 · 03 · 18 (Fri) 14:39

◆『誘惑のチェス・ゲーム』リン・グレアム

◆『誘惑のチェス・ゲーム』リン・グレアム(ハーレクイン)
 つらい過去を抱えたキャシーは、仕事をかけもちしながら大学の勉強をしている。息抜きは清掃員の仕事をしている時、オフィスビルの一角に飾られた高価なチェス盤の駒を一手動かすことだ。そんなキャシーの前に、見知らぬ勝負相手──セルジョは突然姿を現した。「実世界でチェスの試合をしよう。もしきみが勝てば、僕はきみのものだ」("The Italian Billionaire's Pregnant Bride" by Lynne Graham,2008)
・ミニシリーズ〈非情な恋人〉第3作

『熱砂の花嫁』『あの朝の別れから』に続く〈非情な恋人〉の最終話で、イタリア人大富豪がヒーロー。
 ヒーローの鬼畜傲慢ぶりは、前二作と比べて特に上がっているわけではありませんが、ヒロインがちょっと弱かった……。性格自体はそんなに弱いわけじゃないんだけど、つらい出来事がたくさんあって、少しひるみがち。彼女の苦労に比べたら、基本的に甘ちゃんヒーローの苦労など屁でもないという感じです。やっぱり人の話を聞かないヒーローと、そんな奴に流されるヒロインに、ちょっとイライラしてしまった。彼女もいろいろ傷ついているから仕方ないとは思いつつ。
 それから、ラスト近くになって、ずっとヒロインを疑っていたヒーローが「信じる」と言い出したのは唐突だったなあ。きっかけがあったんじゃなく「よく考えてみたら」という理由──どうせなら、その考えている時の心境を読みたかったです。そうだね。もっとヒーロー視点が欲しかった。ここら辺もそうだけど、ヒロインと別れていた間とか。

 ところで、これは作品には直接関係ないけど──間にいくつかはさんでも、同じハーレ作家のをいっぺんに読むのは、話がごっちゃになるリスクが高いような気がします(^^;)。それとも、それだけリン・グレアムが強いのか?
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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