09
1
2
3
4
5
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
   

●『ゆれる翡翠の瞳に』キャサリン・コールター

●『ゆれる翡翠の瞳に』キャサリン・コールター(二見文庫)
 1854年、ハワイ・マウイ島。宣教師の娘ジュールは捕鯨船の船長にさらわれ、サンフランシスコで処女オークションにかけられてしまう。そこから救い出したのは、医師のセイント。5年前、彼が島を訪れた時には子供だったジュールは、美しく成長していた。だが彼女は、船旅の間に船長から受けた屈辱的な仕打ちに傷ついていた。("Jade Star" by Catherine Coulter,1999)
・〈スター〉シリーズ第4作



〈スター〉シリーズの最終話です。
『黄昏に輝く瞳』『涙の色はうつろいで』『忘れられない面影』とこれ──シリーズ全部読んでみると、

「とにかくヒロインが、いたぶられるだけいたぶられていたなあ(´-ω-`)シミジミ」

 そう思わずにいられません。
 鬼畜ヒーローのバリエーションに感心する作家さんがいる一方、キャサリン・コールターのヒロインへのいたぶりの多彩さも素晴らしい。しかも、処女オークションとか娼婦見習いとか派手なインパクトのものから、ヒーローが寝言で別の女の名前を呼ぶといった地味でもキツい奴まで、女心の傷口に塩をどっさり塗りたくる勢いです。
 前作のヒーローはドSの極みのような男だったのですが、今回のヒーローは優しくて穏やかな人。お話としては、ヒロインと助けたヒーローがなりゆきで結婚、そのあとのすれ違いと、船長がヒロインをつけ狙って──というもの。だから、すれ違い自体はお互いに気を遣いすぎてというものなのですが、今回のドSは真打ち、作者自身です(´ω`;)。次から次へと不運がヒロインを襲う。特に、助けられたあと、故郷のハワイへヒーローとともに帰るところなんて、ひどいひどい。ヒーローの気遣いも裏目に出たりして、結婚後も孤立無援な雰囲気が漂う。
 だが一番の問題は、ヒーローと気持ちが通じ合って、いたぶりが下火になると、面白さが半減してしまう、ということだ(´∀`;)。後半、コールターの作品にしては珍しく甘めなのに──頭切り替わらん(´ω`;)。

 それから、シリーズ順に読めない人に注意。この作品の冒頭、24ページでいきなり『忘れられない面影』のネタバレがあります。いや、読んでれば「当然そうだろ」みたいなことなんですが、一応ボカしてあったからね。
(★★★☆)
web拍手 by FC2

theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル 二見文庫 ★★★☆ シリーズ

Secret

文字を大きく・小さく

    Twitter&ランキング



    いつもありがとうございます♪


    書評・レビュー ブログランキングへ

    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
    にほんブログ村

    最新記事

    カテゴリ

    ユーザータグリスト

    最新コメント

    最新トラックバック

    リンク

    RSSリンクの表示

    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    検索フォーム

    English Translation

    English English得袋.com

    アンケート

    QRコード

    QRコード

    FC2カウンター

    カレンダーと月別アーカイブ

    プルダウン 降順 昇順 年別

    08月 | 2019年09月 | 10月
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30 - - - - -


    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
    くわしい注意書きは→コチラ
    リクエストは→コチラ

    最近読まれている記事

    ブログパーツ

    最近の拍手ランキング

    人気の記事

    本ブログ村PVアクセス

    ユーザータグ

    ロマンス映画 ★★★☆ シリーズ コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★ ライムブックス ヒストリカル ★★★★ ★★★★☆ ★★☆ 扶桑社ロマンス 新潮文庫 サスペンス/ミステリ 資料用 ロマンス以外 角川文庫 ★★★★★ ハヤカワ文庫 マグノリアロマンス フローラブックス 創元推理文庫 集英社文庫 パラノーマル アンソロジー 二見文庫 ヴィレッジブックス ★★ MIRA文庫 ランダムハウス講談社 ラズベリーブックス その他の出版社 ★☆ ソフトバンク文庫 サンリオ 文春文庫 ラベンダーブックス ラベンダーブックス(幻冬舎) オーロラブックス(宙出版) 講談社文庫